世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

あれから、一年

2006年07月07日 | Weblog
あれから、一年が経った。

あれから、私は上司にキレたという罪を社内で背負った。
あれから、償いの日々が始まった。
あれから、彼に距離を置かれた。
あれから、好奇の目に晒された。
あれから、頑固になった。
あれから、あの日を後悔しては泣いていた。
あれから、あの日のブログだけ読めない。
あれから、あの服だけは着られない。
あれから、けっこう悩んだ。
あれから、どうしたら良いか分からず、また家で泣いた。
あれから、作り笑いをすると顔が歪んだ。
あれから、彼にホウレンソウが上手くできなくなった。
あれから、ホウレンソウをする必要もないぐらい、私は空気のような透明な存在になった。
あれから、彼とプライベートの話を全くしなくなった。
あれから、随分寂しかった。
あれから、凄く苦しかった。
あれから、一人ぼっちになった。

あれから、仕事について本気で考えた。

秋。
見かねた彼が手を差し伸べてくれた。

私は鼈のように、喰らい付いた。…これが最後のチャンスだと思ったから。

顎が外れようが、絶対にその手を離さないと誓った。

それが私の償いのカタチだと思って、今日までやってきた。

あれから、やっと一年?
あれから、もう一年?

ここは、まだゴールじゃない。
喰らい付くことを辞めない限り、私にはゴールなんかないのだから。

私はまだ「受刑者」であり、「前科者」ではない。
ゴールを迎えても、犯してしまった罪は消えないのだから。


一年前の吉熊上司へ。
申し訳御座いませんでした。
そして、ありがとうございました。
あれからも、
あの前からも、
吉熊上司は私の大切な人です。
これからも、あたたかく見守ってください。