世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

Andanteの日に思うこと。

2006年07月22日 | Weblog
一日中ゆっくり過ごせた。
音楽記号でいうと「Andante」。

ピアノに飽きたら、ベランダに出て、外をぼんやり眺めた。
曇り空の下、犬の散歩をする人、買い物帰りのご婦人が見える。
三本目の煙草を吸い終え部屋に入り、先日の帰省で世話になった両親にお礼の手紙を書いたり、旅行の計画を練ったりした。

平日という殺伐とした日常から解き放たれても、「何かをした」という達成感がないと不安になる。
日記を書くということは、私にとって生きた証を残す作業であり、過去からの励しを得る手段なのかもしれない。



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「風のとおり道」

2006年07月22日 | Weblog
来月の一人旅に似合う曲を、考えている。
尾道という、どこか懐かしい香りがする街に似合う和風の曲。そして旅人の私が気持よく自己陶酔できる曲。

歌詞のみに、あの街の懐かしい感じや旅人っぽさを求めてしまうと曲の範囲が縛られてしまう。インストを含めて、雰囲気で選ぶことにした。

「金魚花火」(大塚愛)…音階が日本的。
「天と地と」(小室哲哉)…音階が日本的であるのに加え、小室氏のあの独特ボイスがたまらない。
「Summer(映画「菊次郎の夏」のテーマ)」「Oriental Wind(伊右衛門のCM曲) 」(久石譲)…和風クラッシックみたいな雰囲気が尾道にぴったりだと思う。
旅らしい歌詞といえば
「水の影」(荒井由美)、「いい日旅立ち・西へ」(鬼束ちひろ)。

他人から見たら「何でこの曲?」と思われるんだろうが、いいんである。

CDラックの前で悩む。あれもこれも、似合いそうな気がする。

ふと、目についた。
「風のとおり道」(久石譲)
映画「となりのトトロ」の挿入歌である。


 ♪森の奥で 生まれた風が
  原っぱに ひとり立つ 楡の木
  フワリ かすめ やって来た
  あれは 風のとおり道

  森の奥で 生まれた風が
  見えない手 さしのべて 麦の穂
  フワリ かすめ あなたの髪を
  ゆらして 通り過ぎてく

サツキとメイの自宅敷地内(?)には森みたいな木が生えていた。
その木を見ながら、父親が娘たちに言うんである。
「昔、木と人は仲良しだったんだよ」

たしか、そのシーンで流れた音楽だ。

懐かしい。
トトロ自体懐かしいのだが、サツキとメイの父親の発言を「そうかぁ…」と疑いもせずに思えた当時の自分も懐かしい。

一人旅の意味は毎年変わる。

三年前…「あの戦争は何だったのか?」というテーマのもと、広島の原爆資料館に加え、大久野島の毒ガス資料館に行った。
二年前…鬱状態だった自分を充電するため、向島の浜辺で海を眺めた。波が無い穏やかな瀬戸内海に抱かれ、吹く風に溶けそうだった。

今年は…ズバリ「自分探し」
高校時代の修学旅行で訪れた宮島に行き、あの頃の自分と今の自分を眺めて、自分のこれからのヒントとなるものを見つけに行こうと思う。
懐かしい自分との迎合という意味も込めて、「風のとおり道」、候補決定。
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