世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

ナマハゲのお面を脱ぐ頃

2009年05月07日 | Weblog
心療内科デー。

その前に、今朝の人身事故による電車の遅延には参った。20分も電車に閉じ込められて朝からイライラMAX。
今朝は月初の社長スピーチがあるのに。遅刻して聞けなかった。
しかも今日に限ってMDを忘れてしまい、イヤホンがなかったので、社長スピーチを文章化できなかった。

あと、今日一番の失態。
それは手帳を忘れてしまったことだ。
社内ネットのスケジュール帳に予定を書いてはいるが、手帳がないとどうも落ち着かない。
もう、踏んだり蹴ったり…。

心療内科受付時間は、会社を定時に上がってギリギリに到着する。
世知辛いあの心療内科は、時間を過ぎるとエレベーターを止めてしまう。
受付のお兄さんに携帯で連絡をすれば稼働させてくれるんだが、何となく気が重いので嫌だ。
だからタイムカードを打刻した私は走るんである。

「どこがにパキシル、いねがー」
と、泣く子を探すナマハゲ@秋田のような心境で。

エレベーターを降り、目の前に広がるのは人人人…の待合室…。

皆さんお揃いで…。
ってな具合の、ちょっとした親戚の法事規模の人数である。

待ち時間2時間。
いくらダッシュで受付終了時間に間に合わせようと急いでも、2時間も待たされるんである。
林真理子先生の「アッコちゃんの時代」をおしゃぶりにして、待ち時間を過ごした。

逆に考えれば、この2時間は、癒し系の音楽が流れる待合室でゆっくりと読書ができて良いのかもしれない。
でもたまにパニックの発作を起こしてしまう患者さんも散見する。
いかがなものか。

ネットで調べてみたところ、この心療内科の待ち時間は名物らしいとのこと。
全体の流れはスムーズだし、考えられるのは、クマ医師が患者さんの話を丁寧に聞くことにあるんだろうか。

さて診察室に呼ばれた。
「しつれーします」
入室するとクマ医師がこちらを見ていた。
散髪して、頭が小さくなっているではないか。
クマ度数上昇。
クマー。

「ゴールデンウィークは何してましたか?」
だってお。

土曜日のXJAPANのコンサートで燃え尽き、実家に帰って友達や家族と触れあったことを報告。

また、最近の私のストレスの要因を話した。
社内にどうしても災いな人がいる。
「私、いじめられてるんですかね?」
とポツリポツリ話す私に、キタキタキターッ!認知行動療法マジック。

「あなたにかまってもらいたいんですよ。あなたにいじめられる原因、ないじゃないですか?」
「それにしても、その同僚の方、がっかりな方ですね。引き続き、関わらないようにしましょうね」
と言われた。

認知の歪み矯正byクマ医師。
久々である。

彼に言われるとそんな気になるから不思議。
そんなこんなで、次回通院は2週間後。

減薬話はあれっきり消散してしまった。
そういえば、減薬話が出てから私のメンタリティは一気に冷え込んだ。
これが所謂「揺り戻し」といわれる症状だろうか。

まあ、いいや。
ゆっくりと経過を見守ろう。

処方せんを持ち、薬局へ。
薬剤師さんに
「髪、伸びましたね。腰まであるんですね」
と言われた。
…4日前に切ったばかりなんであるが。


帰り道、雨が降ってきた。
その中を薬袋を抱えながら歩く。
落ち着きにも似た感情と安堵が、雨粒と一緒に私を支配する。
そしてようやく、パキシルを追い求めるナマハゲのようなお面を脱ぐことができるのだ。
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不安なこと

2009年05月07日 | Weblog
よく外交的だと言われるけれども、そうでもないと自分では思っている。
家でまったりと煙草をくわえ、読書に勤しむ時間が一番好きだ。
活字の中の男女の出会いには興奮するのに、実際の世界、自分にそういう出来事が降りかかりそうになると、「め、めんどくせー」と思ってしまう。
本は閉じれば一応そのストーリーは中断することが可能であるが、実際の出来事はそういうわけにいかない。
ファミコンのようにリセットボタンを押せば全てが終わるっつーわけにはいかないんである。

面倒だ。
気が狂いそうなほど、非常に面倒臭い。

婚活なんていう行為が巷では流行しているらしい。
異性との出会い、結婚のチャンスを求めて活動するなんて、私には無理である。
お金をもらってもやりたくないし、できない。

もし婚活をしても、忙しさでストレスが溜まり、
「どうして私がこんなことに興じなければならないのだろう」
と嘆きの一つも吐くに違いない。

誰にも邪魔をされない穏やかな日々。
活字の中の娯楽。
クマとの生活。

それこそ私の求める大切な世界なのである。

そんな私に
「会わせたい人がいるんだけど」
と言う人がいて困っている。
何度も断りを入れているんであるが、察してくれない。
彼は親切心でそう言及しているのだろうが、強迫性障害を患っている私には負担なわけで。

悪いドキドキが胸に込み上げてきて情緒が不安定になる。

どうして、そっとしておいてくれないんだろうか。

そのうち、良い人を演じきれずに、
「うるさいっ!」
と、キレてしまいそうな自分。

ちょっと不安。
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