林真理子先生の「アッコちゃんの時代」を読んだ。
アッコちゃんは、実在する女性で、バブル期の六本木では有名な方だったらしい。
女子大生のアッコちゃんは、やがて地上げ屋の帝王・早川の愛人になる。
これもほぼ実話。
アッコちゃんの視線を通した1980年代後半から1990年代前半の東京都心は大変魅惑的な都市だったらしい。
当時、栃木の小学生~中学生だった私。
そんな私が知る由もない世界が、極彩色で描かれていて興味深く読んだ。
テレビなどで細々と流れてきた当時の東京の様子を思い起こし、また気になる事はインターネットで検索しつつ、読み進めた。
唯一、ドラマ「東京ラブストーリー」と、ちびまる子ちゃんの「おどるポンポコリン」をアッコちゃんが語るシーンにだけ、鮮明なリアリティを感じられた。
「おどるポンポコリン」は、アッコちゃんが口ずさむと、臨月のお腹の子が動くシーンで描かれていた。
「あんたもこの歌好きなんだね」
と呟くアッコちゃん。
腹の子の父親は、老舗のイタリアンレストラン「キャンティ」の御曹司、五十嵐氏(川添象郎。風吹ジュンの夫だった人である)。
あの曲が人気を博していたとき。
私は中学一年生。
体育祭で、あの歌に合わせて創作ダンスを披露していた。
…タッタタラリラ。
父は公務員だったので、家庭にはバブルの「バ」の字も漂っていなかった。
ただ、テレビの中だけがジュリアナやアッシーくんなど、賑やかだったのを覚えている。
だけれども、今、バブル期が訪れたとしても、私は当時のあのテレビの中の女性たちのようにイキイキと生きていただろうか。
ディスコ(今はクラブだろうか)のVIPルームで、殿方を侍らせ、タダで飲んだり食べたりできるだろうか?
自信がない。
それだったら、一人でカラオケで存分に歌いたい。
給与面では今よりも潤うかもしれないが、それ以外では今の私と大差ない生活を送るのだと思う。
これは、本格的な青春期にバブル崩壊を体験し、就活などで暗い時期を過ごした後遺症だろうか。
それにしても、アッコちゃんはなんて魅力的なんだろう。
調べたら、川添明子さんという女性がモデルとのこと。
彼女のように、そこにいるだけで場がぱぁーっと明るくなる女性っている。
たしかにいる。
彼女もその類の人種なんだろう。
だから、男性は放っておくことができず、アッコちゃんに、分かりやすい「贅沢」を与えた。
表面だけを面白可笑しく騒ぎ立てるマスコミに対し、アッコちゃんは毅然としていた。
その様子は、とても勇ましくてかっこよかった。
また彼女の中学時代の友人として、尾崎豊の奥さんが登場していた。
アッコ笑いという笑いがあると文中にあった。
アッコさんは、口を開け、豪快に笑うらしい。
その際、剥き出しになった首を男性の視線が突き刺さるのを感じる…なんていう細やかな心理を描く林真理子先生が私は好きだ。
バブルを味わいたい。
そんな私は、久々に、「おどるポンポコリン」を聴きたくなった。
このCDは、初めて父親に買ってもらったCDだ。ちなみに初めて自分で買ったのは「ラブストーリーは突然に」である。
アッコちゃんは、実在する女性で、バブル期の六本木では有名な方だったらしい。
女子大生のアッコちゃんは、やがて地上げ屋の帝王・早川の愛人になる。
これもほぼ実話。
アッコちゃんの視線を通した1980年代後半から1990年代前半の東京都心は大変魅惑的な都市だったらしい。
当時、栃木の小学生~中学生だった私。
そんな私が知る由もない世界が、極彩色で描かれていて興味深く読んだ。
テレビなどで細々と流れてきた当時の東京の様子を思い起こし、また気になる事はインターネットで検索しつつ、読み進めた。
唯一、ドラマ「東京ラブストーリー」と、ちびまる子ちゃんの「おどるポンポコリン」をアッコちゃんが語るシーンにだけ、鮮明なリアリティを感じられた。
「おどるポンポコリン」は、アッコちゃんが口ずさむと、臨月のお腹の子が動くシーンで描かれていた。
「あんたもこの歌好きなんだね」
と呟くアッコちゃん。
腹の子の父親は、老舗のイタリアンレストラン「キャンティ」の御曹司、五十嵐氏(川添象郎。風吹ジュンの夫だった人である)。
あの曲が人気を博していたとき。
私は中学一年生。
体育祭で、あの歌に合わせて創作ダンスを披露していた。
…タッタタラリラ。
父は公務員だったので、家庭にはバブルの「バ」の字も漂っていなかった。
ただ、テレビの中だけがジュリアナやアッシーくんなど、賑やかだったのを覚えている。
だけれども、今、バブル期が訪れたとしても、私は当時のあのテレビの中の女性たちのようにイキイキと生きていただろうか。
ディスコ(今はクラブだろうか)のVIPルームで、殿方を侍らせ、タダで飲んだり食べたりできるだろうか?
自信がない。
それだったら、一人でカラオケで存分に歌いたい。
給与面では今よりも潤うかもしれないが、それ以外では今の私と大差ない生活を送るのだと思う。
これは、本格的な青春期にバブル崩壊を体験し、就活などで暗い時期を過ごした後遺症だろうか。
それにしても、アッコちゃんはなんて魅力的なんだろう。
調べたら、川添明子さんという女性がモデルとのこと。
彼女のように、そこにいるだけで場がぱぁーっと明るくなる女性っている。
たしかにいる。
彼女もその類の人種なんだろう。
だから、男性は放っておくことができず、アッコちゃんに、分かりやすい「贅沢」を与えた。
表面だけを面白可笑しく騒ぎ立てるマスコミに対し、アッコちゃんは毅然としていた。
その様子は、とても勇ましくてかっこよかった。
また彼女の中学時代の友人として、尾崎豊の奥さんが登場していた。
アッコ笑いという笑いがあると文中にあった。
アッコさんは、口を開け、豪快に笑うらしい。
その際、剥き出しになった首を男性の視線が突き刺さるのを感じる…なんていう細やかな心理を描く林真理子先生が私は好きだ。
バブルを味わいたい。
そんな私は、久々に、「おどるポンポコリン」を聴きたくなった。
このCDは、初めて父親に買ってもらったCDだ。ちなみに初めて自分で買ったのは「ラブストーリーは突然に」である。