いや~。
これは本当に良かった。
予告を見て「観たいなあ」と思う程度だったのだが、観て良かった。
映画館からの帰り道、思い出してこんなにも泣いてしまう映画なんてそうそう出会えないから。
「戦火の馬」

あらすじ: 農村に住む少年アルバート(ジェレミー・アーヴァイン)の愛馬であるジョーイが軍馬として騎馬隊に売られ、フランスの戦地に送られてしまう。敵味方の区別を知らないジョーイの目に、戦争は愚かさで悲惨なものとして映るだけだった。一方そのころ、アルバートは徴兵年齢に満たないにもかかわらず、ジョーイと会いたいがため激戦下のフランスへ旅立つ。(シネマトゥディ)
以下、ネタばれあり。
私は午年生まれだ。
クマも好きだが、馬も好き。ポニーもサラブレッドもどさんこも。
この作品を観て、もっと馬が好きになった。
監督はスピルバーグ。
カメラワーク、秀逸。
戦場のシーンでは「プライベートライアンか?」っつーほど、迫力満点だった。
映画館で観たからだろうか、大砲の音が椅子を伝わって響いてきて、思わず身を屈めてしまった。
ベタなストーリーといったらそれまでだが、このリアルな戦闘シーンはベタさを払拭するぐらい作品に信憑性を与えていた。
馬がこの上なく良い演技をしていた。
戦争する人間に時々「バカじゃん」っていう冷めた目を感じさせるほどであった。
途中から馬・ジョーイが黒い馬と運命を共にする。
様々な人々に委ねられる二頭の馬。
敵軍の大砲を運ばされるとき、弱り切った黒い馬を助けるべく、
「自分がやる!」
というように自ら前に出るジョーイ。
やがて黒い馬が命尽きるときのジョーイの演技が秀逸すぎて、目に焼き付いている。
…涙。
そして、何かに吹っ切れたように、有刺鉄線を纏いながら戦場を走り抜けるジョーイのシーンは臨場感が溢れていた。
ジョーイは青年から愛されて育った。
そして、最後、最愛の青年の元に返った。
互いが互いを求めると、奇跡は起こるのかもしれない。
そう信じてしまう。
あと、大切にされたことをこの馬は忘れなかった。
どんな苛酷な運命にあっても。
これは人にも言える。
私も職場で吉熊上司に大切に育ててもらった(今も)。
こんな駄馬なのに。
直向きに走るジョーイにわが身を重ねたら、また涙。
子供からお年寄りまで楽しめるエンターテイメント性の高い良作だった。
考えさせられるよりも、「楽しむ」映画を、久々に観た気がする。
淀川長治さんじゃないが「映画って本当いいですね」と心の底から思った。
サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。
『戦火の馬』日本版予告編
P・S
①去年触れ合った代々木のポニー公園の馬。
やっぱ、馬、可愛い。

②ポーランドではクマが軍隊に入っていたそうだ。
正式に「兵士」として従軍した彼は、他の兵士とともにテントで眠り、特別製の木枠に入ってトラックで移動した。多くの証言によれば、モンテ・カッシーノの戦いにおいて部隊の一員として弾薬を運び、決して弾薬箱を落とすことは無かったという。
ヴォイテク (兵隊クマ)



これは本当に良かった。
予告を見て「観たいなあ」と思う程度だったのだが、観て良かった。
映画館からの帰り道、思い出してこんなにも泣いてしまう映画なんてそうそう出会えないから。
「戦火の馬」

あらすじ: 農村に住む少年アルバート(ジェレミー・アーヴァイン)の愛馬であるジョーイが軍馬として騎馬隊に売られ、フランスの戦地に送られてしまう。敵味方の区別を知らないジョーイの目に、戦争は愚かさで悲惨なものとして映るだけだった。一方そのころ、アルバートは徴兵年齢に満たないにもかかわらず、ジョーイと会いたいがため激戦下のフランスへ旅立つ。(シネマトゥディ)
以下、ネタばれあり。
私は午年生まれだ。
クマも好きだが、馬も好き。ポニーもサラブレッドもどさんこも。
この作品を観て、もっと馬が好きになった。
監督はスピルバーグ。
カメラワーク、秀逸。
戦場のシーンでは「プライベートライアンか?」っつーほど、迫力満点だった。
映画館で観たからだろうか、大砲の音が椅子を伝わって響いてきて、思わず身を屈めてしまった。
ベタなストーリーといったらそれまでだが、このリアルな戦闘シーンはベタさを払拭するぐらい作品に信憑性を与えていた。
馬がこの上なく良い演技をしていた。
戦争する人間に時々「バカじゃん」っていう冷めた目を感じさせるほどであった。
途中から馬・ジョーイが黒い馬と運命を共にする。
様々な人々に委ねられる二頭の馬。
敵軍の大砲を運ばされるとき、弱り切った黒い馬を助けるべく、
「自分がやる!」
というように自ら前に出るジョーイ。
やがて黒い馬が命尽きるときのジョーイの演技が秀逸すぎて、目に焼き付いている。
…涙。
そして、何かに吹っ切れたように、有刺鉄線を纏いながら戦場を走り抜けるジョーイのシーンは臨場感が溢れていた。
ジョーイは青年から愛されて育った。
そして、最後、最愛の青年の元に返った。
互いが互いを求めると、奇跡は起こるのかもしれない。
そう信じてしまう。
あと、大切にされたことをこの馬は忘れなかった。
どんな苛酷な運命にあっても。
これは人にも言える。
私も職場で吉熊上司に大切に育ててもらった(今も)。
こんな駄馬なのに。
直向きに走るジョーイにわが身を重ねたら、また涙。
子供からお年寄りまで楽しめるエンターテイメント性の高い良作だった。
考えさせられるよりも、「楽しむ」映画を、久々に観た気がする。
淀川長治さんじゃないが「映画って本当いいですね」と心の底から思った。
サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。
『戦火の馬』日本版予告編
P・S
①去年触れ合った代々木のポニー公園の馬。
やっぱ、馬、可愛い。

②ポーランドではクマが軍隊に入っていたそうだ。
正式に「兵士」として従軍した彼は、他の兵士とともにテントで眠り、特別製の木枠に入ってトラックで移動した。多くの証言によれば、モンテ・カッシーノの戦いにおいて部隊の一員として弾薬を運び、決して弾薬箱を落とすことは無かったという。
ヴォイテク (兵隊クマ)



