世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

震災から一年

2012年03月11日 23時23分55秒 | Weblog
東日本大震災から今日で一年。

有楽町の東京国際フォーラムへ。
あの日、私はここで地震に遭った。地面から突き上げるような揺れが両足を伝い、動けなくなった。頭上で不気味な音を響かせる一面硝子張りの建物を前に、恐怖で腰が抜けた。14:46、あの日と同時刻に同じ場所に立つと様々なことが脳裏に蘇ってくる。


これが一斉に揺れたんである。






今日は吉熊を連れてきたから怖くない。


お世話になった避難所。
あの晩はありがとうございました。


足元を見ると、あの日、目に付かなかった花が咲いていた。




あの日は家に帰ることのみを必死に考えていたので目に入らなかったのかもしれない。


結局、あの晩は、やっと動き出した地下鉄で深夜に帰宅した。



あれから一年。
一年が経ったのである。

昨年秋には被災地にも行った。
2011年10月9日 この目で見た津波の爪痕


会社も震災を機に大きく変わった。天災による交通網の乱れでの遅刻は残業代から引かれるようになった。余震の度に部下を無視して公園にソロで逃げる他部署の部長は、信頼を失った。節電で社内はいまだに薄暗く、寒くて暑い。

私の生活自体はそんなに変わっていない。非自炊生活をしているので、震災直後の食生活と煙草の品薄状態はかなり堪えたが。あとクマの置物が揺れで一部欠けたぐらいだ。栃木の実家も無事だった。
意識は大きく変わった。
いつ死んでも後悔しないように生きよう、と。


一年を振り返る意味で東京国際フォーラムに立つ。

14:46、黙祷。




日比谷公園を目指した。


多くのビルで半旗が掲げられていた。


空は真っ青。悲しいぐらいに。




日比谷公園ではイベント「Peace On Earth」が開催していた。

会場にいた猫にゃん。



噴水前のステージでは坂本龍一教授たちが語っていた。


ミーハーな感覚しか持ち合わせていないので申し訳ないが、34年生きていて、生の教授を見たのは初めてでかなり興奮した。
あとサッカーの中田選手がインタビューを受けていた。スタイリッシュな体型はモデルみたいであった。

WWFのブースにいたパンダ。
マフラーが素敵。


お腹が空いたので有楽町方面に戻る。
なんか急に機動隊が乗るバスを発見。あと警察官がやけにたくさんいる。笛や太鼓の音も。近くのおっさんと「何でしょうかね?」と話ながら進むと、反原発のデモであった。






デモの人たちと進む方向が一緒だったので、暫し平行移動する形で歩くことになった。
原発について何の主義主張も持ち合わせていない自分が平行歩行してすいません、と思った。

飲み屋街で愛くるしい看板を発見したぶー。



ファーストキッチンで食事。
あの日、震災の数時間前もここで食事をした。
あの時、日本がこんなふうになるとは思わなかった。
日比谷シャンテを眺める。


渋谷の美術館で絵画鑑賞をしたあと、目黒経由で白金台へ。
八芳園で開催されるキャンドルナイトというイベントに参加。



500円の募金をすると、開始まで、ノンアルコールとちょっとした食事を楽しめる。
八芳園の食事なんて恐らくこの先一生縁がないだろう。とても美味しかった。




会場が暗くなり、八芳園のスタッフによるキャンドルの灯火、そしてメッセージの朗読。このメッセージは事前に募集されたもので、家族などに向けられたものが多かった。
中には八芳園の上司が部下たちに送ったものも紛れていた。




私にとって大切な人、
それは

家族
友達
会社の同僚
マイミクさん
ブログを通して知り合えた方々

そして、

最愛のクマたちと、


吉熊


この小さな小さなクマを守るためならば、私は何でもできそうだ。
いつもそばにいてくれてありがとう。

私はあなたといつまでも笑っていたい。




3月11日。
この日、改めて自分の大切な人を想うとともに、一日でも早く被災地が復興しますように、と祈った。

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「フェルメールからのラブレター展」

2012年03月11日 23時00分41秒 | Weblog
ずっと行きたかった「フェルメールからのラブレター展」に行く。



渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムにて。

3月14日までだから今日はさぞかし混んでいると思っていたが、本当、かなり混んでいた。
フェルメール、やはり大人気だ。

お目当てはフェルメール三作品。
数少ないフェルメールの作品を一度に3作品も観られるだなんて、またとない機会だ。


「手紙を書く女」



黄色のドレスが光を受けて浮かび上がっているかのようだ。光って描けるんだ、しかもこんなに美しく…、と不思議な気持ちで鑑賞。しかもこの女性の柔和な表情といったらどうだろう。神々しささえ感じる。




「手紙を読む青衣の女」


これぞフェルメールブルー!
ラピスラズリを砕いた顔料ウルトラマリンの青の輝きがなんとも。




「女と召使い」


手紙をしたためる女性と、窓に目をやる召し使い。日常のふとした瞬間をこうも鋭く表現できるだなんて。やっぱスゴいよ、フェルメール。


これらが約300年前に描かれただなんて、信じがたい。



あと感動したのは、
「盲目の物乞い」(クウィレイン・ファン・ブレーケレンカム)


盲目のため困窮している物乞いに、少年がベリーを差し出す。
それを優しく見守る母親の表情とその背景の空がマッチしている。
印象的で、何度も戻っては見入ってしまった。
構図もいい。

『慈善は17世紀のオランダ社会で重要視され、神によって定められた道徳的な義務と信じられていた。慈善行為の姿を田舎の情景に意図的に配置することで、その必要性を訴えた絵画』…と解説にはあった。

こういう助け合う気持ち、忘れてはならないと自戒。


綺麗な絵を観ると、心が洗われる。
日常生活で心に積もった垢が、剥がれて遠くに流れていった。


さて、明日からまた仕事。
頑張ろう。


一年前の同時間に

2012年03月11日 14時49分00秒 | Weblog
一年前の同時間にいた場所に立つ。

黙祷。

木村 弓 「いつも何度でも」

2012年03月11日 13時06分15秒 | Weblog
今日ぐらいこの歌が心に響いた日はない。

木村 弓 「いつも何度でも」

クマの沐浴

2012年03月11日 00時14分21秒 | Weblog
クマたちを洗った。
可愛がるだけ可愛がって、虐待並みに手入れを怠った結果、我が家のシロクマたちは茶熊になっていた。
ヤニ焼けで。

洗い桶に洗剤を溶かして、そこにクマを入れてゴシゴシザブザブ。
ちょっとした沐浴状態。

チェジュちゃんの入浴タイム。
ご機嫌だねえ、チェジュちゃん。


さくらとクローバー。


干す。


早く乾かないかなあ。


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