世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

生きることはサンサーラ

2014年05月16日 | Weblog
午前中、経費分析を行っていたら、社長に
「ちょっといいですか」
と社長室に連行された。
久々の社長面談である。
手帳を持って彼の後に続く。

社長室に入る前に、一礼。ソファに促されて腰を下ろす。
対面しながら話をするシチュエーションは通院する心療内科の様子に似ている。
でも今私の目の前にいるのは社長。クマ医師ではない。騙されるな、自分。


最近の状況を聞かれた。
3月より、私の仕事になった全店分の制服業務についてを話した。話の中で、店舗スタッフが丁寧に制服を着用しているかを社長はとても気にされていた。生地はクリーニングに出すと傷むのだそうだ。毎日ブラッシングをすることが大切らしい。・・・全店に向けて何か策を講じるべきだろうか。

一日何件ほどの制服の交換業務があるのか、経費はどうかなどを聞かれた。先日の社長の朝礼スピーチで「各担当分野でのエキスパートを目指すように」というお言葉で、制服管理業務を頑張ろうと思えたことを素直に述べた。また、直接お客さまと対峙しなくても、店舗スタッフを通してお客様を意識するようになったこと、そして今後も吉熊上司と相談し、無駄なことは省きながら効率的に仕事をしたいことも伝えた。

社長によると、前人事部長(風紀にうるさい60代女性)が私のことを「あの子の服は模範的だった。注意をしたことがなかった」と言っていたらしい。そりゃ毎日ほぼスーツだものな。コーディネートが苦手で。たまにクリーニングに出せなくてワンピースになるけれども。

他に2,3聞かれて終了。吉熊上司に一連の内容を報告し、経費分析を続けた。


今日はとても爽やかな陽気で仕事が捗った。気晴らしにトイレへ。

トイレに行くと掃除のおばちゃんと遭遇。外注の業者さんだ。
・・・私この人苦手なんだよな・・・。
先日縮毛矯正(1回目)をかけた際、「後ろはあまりかかっていないね」と彼女に言われたのである。
「うるせー!」と内心イラおこだった私。
でもそうかもしれないと思い、美容室に電話をして結局やり直してもらった。2回目はとてもよくかかった。
今日遭遇したときは、彼女に「いいな~。髪、サラサラで」と言われた。
鏡越しに会話が続く。オバチャンの年齢は62歳だそうだ。はっきり言って、うちの母親と同世代には見えない皺くちゃぶりだ。髪もうちの母のほうが黒くて艶がある。

彼女は石垣島出身らしい!!!!遠くね?
お母さんが石垣島出身でお父さんが三重県出身らしい!!!!ネットもない時代・・・どうやって知り合うの?

超 気 に な る !

彼女自身は、大阪の一番古い美容師の専門学校を卒業し、美容師として勤務していたとのこと。・・・だから私の髪が気になるのだな、きっと。
全国各地を転々とし、この地域に住んで10年。
彼女の顔に深く切り刻まれたあの皺が、女ののど自慢というか、日曜日昼の「ザ・ノンフェクション」を髣髴とさせる。

「関東は蒸し暑いね。島の風と違う」
と謎めいた言葉を残し、
「社長さん、いなくなったかしら?掃除したいんだけれども」
とトイレを出て行った。


企業の社長、流浪の掃除のおばちゃん。
様々な人と接した午前中。
色々と考えてしまった。
リアル「ザ・ノンフェクション」を体感。

てか、編集の仕方によっては私自身も「ザ・ノンフェクション」を生きているのだ、きっと。

ザ・ノンフィクション OP!








コメント (2)