心療内科デー。
この日、私はマッハで退社をする。
今日も急いで駅に向おうと競歩並みに早歩きをしていたら、道端より私の名を呼ぶ声がするではないか。
声の主は、昨年の春に退社をしたパートさんであった。
制服の引継ぎをろくにできないまま退職をしたことを開口一番に謝罪された。
本当、あの時(去年の3月)は、どうなることかと思った。
でも制服の業務はちゃんとできている。歯を食いしばったものなあ・・・今もだけど。
それにしても、お元気そうで何より。
「今度女子会をしましょう」と明るく別れた。
心療内科の受付に遅れることを電話で話したので締め出されることはなく、無事に到着。
待ち時間は3時間。小説を読んで過ごした。
気付くと窓を大粒の雨が打ち付けている。遠雷も聞こえる。
私が育った宇都宮では、雷が多く、そして「雷」を「雷様(らいさま)」と呼んでいた。
宇都宮で聞いた、地響きがするぐらいの大きな雷は、上京後、遠いものになっている。
そんなことを思い出していたら、名前を呼ばれた。
ノックして診察室に入場しようとしたとき
「ドドドドーン」
と雷様が近くで鳴った。
雷と共に、私、入場。・・・派手な演出である。
視線の先には疲れきったクマ医師がぼんやりと佇んでいて、軽くホラー。
「どうしましたかー?」
とクマ医師。
・・・同じ台詞を彼に投げかけたい。
髪は乱れているし、目が窪んでいる・・・一日70人の患者さんの話を聴くのだもの。そりゃあ疲れるよな。
先般言われた「守るべき者がいないから禁煙しない」と某さんに言われたことを述べ、ずっとモヤモヤしていることを伝えたのだが、独身者特有のマイノリティーに対する鬱憤だと捉えられそうになったので、そこんところはやんわりと否定。
でも話していくと、「喫煙者=守るべき者がない」という某さんの決めつけに対し、私はモヤモヤとしているという事実が浮き彫りになった。特に具体的なアドヴァイスはなかったのだが、この件に関しては、話すことで心が整理できたと思う。
睡眠に就いては、マイスリー0.25ミリを日・月・火・水曜日×2週間のみ飲んだことを言ったら
「凄いですね!!」
と褒められた。
10年間毎晩飲んでて、一時期は10ミリ/day飲んでいた私が、半年でここまで減薬できたことに彼は大変喜んでいた。
マイスリーの過剰在庫を伝えたら、処方も半分になった。
だんだんクマ医師から独り立ちする自分を感じている。
クマ医師と歩んできたこの9年間。本当に様々なことがあった。
2週間に一度の診察は砂漠のオアシスのような存在だった。お金を払って得られるオアシスだ。
でも気付いたら、自分でオアシスを見つけられるようになっていた。
というか、オアシスは自分の中にあった。自分の感じ方考え方次第で、砂漠もオアシスにできるのだということを知った。
上を見たらキリがない。
自分相応の、自分に適した、自分だけのオアシス。
その追求が生きること、そのものなのかな・・・と。
「おだいじに」
と送り出すクマ医師。
心の中で同じ台詞をそっと疲れきったクマ医師に返す。
処方変更なし
ゾルピデム酒石酸塩、防風通聖散、カームダン、当帰芍薬散
ゾルピデム酒石酸塩(マイスリーのジェネリック)のみ半分になった。
この日、私はマッハで退社をする。
今日も急いで駅に向おうと競歩並みに早歩きをしていたら、道端より私の名を呼ぶ声がするではないか。
声の主は、昨年の春に退社をしたパートさんであった。
制服の引継ぎをろくにできないまま退職をしたことを開口一番に謝罪された。
本当、あの時(去年の3月)は、どうなることかと思った。
でも制服の業務はちゃんとできている。歯を食いしばったものなあ・・・今もだけど。
それにしても、お元気そうで何より。
「今度女子会をしましょう」と明るく別れた。
心療内科の受付に遅れることを電話で話したので締め出されることはなく、無事に到着。
待ち時間は3時間。小説を読んで過ごした。
気付くと窓を大粒の雨が打ち付けている。遠雷も聞こえる。
私が育った宇都宮では、雷が多く、そして「雷」を「雷様(らいさま)」と呼んでいた。
宇都宮で聞いた、地響きがするぐらいの大きな雷は、上京後、遠いものになっている。
そんなことを思い出していたら、名前を呼ばれた。
ノックして診察室に入場しようとしたとき
「ドドドドーン」
と雷様が近くで鳴った。
雷と共に、私、入場。・・・派手な演出である。
視線の先には疲れきったクマ医師がぼんやりと佇んでいて、軽くホラー。
「どうしましたかー?」
とクマ医師。
・・・同じ台詞を彼に投げかけたい。
髪は乱れているし、目が窪んでいる・・・一日70人の患者さんの話を聴くのだもの。そりゃあ疲れるよな。
先般言われた「守るべき者がいないから禁煙しない」と某さんに言われたことを述べ、ずっとモヤモヤしていることを伝えたのだが、独身者特有のマイノリティーに対する鬱憤だと捉えられそうになったので、そこんところはやんわりと否定。
でも話していくと、「喫煙者=守るべき者がない」という某さんの決めつけに対し、私はモヤモヤとしているという事実が浮き彫りになった。特に具体的なアドヴァイスはなかったのだが、この件に関しては、話すことで心が整理できたと思う。
睡眠に就いては、マイスリー0.25ミリを日・月・火・水曜日×2週間のみ飲んだことを言ったら
「凄いですね!!」
と褒められた。
10年間毎晩飲んでて、一時期は10ミリ/day飲んでいた私が、半年でここまで減薬できたことに彼は大変喜んでいた。
マイスリーの過剰在庫を伝えたら、処方も半分になった。
だんだんクマ医師から独り立ちする自分を感じている。
クマ医師と歩んできたこの9年間。本当に様々なことがあった。
2週間に一度の診察は砂漠のオアシスのような存在だった。お金を払って得られるオアシスだ。
でも気付いたら、自分でオアシスを見つけられるようになっていた。
というか、オアシスは自分の中にあった。自分の感じ方考え方次第で、砂漠もオアシスにできるのだということを知った。
上を見たらキリがない。
自分相応の、自分に適した、自分だけのオアシス。
その追求が生きること、そのものなのかな・・・と。
「おだいじに」
と送り出すクマ医師。
心の中で同じ台詞をそっと疲れきったクマ医師に返す。
処方変更なし
ゾルピデム酒石酸塩、防風通聖散、カームダン、当帰芍薬散
ゾルピデム酒石酸塩(マイスリーのジェネリック)のみ半分になった。