世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

クレームブリュレって、何?

2023年11月23日 23時04分30秒 | Weblog
9時に起床。深夜3時、5時に早朝覚醒あり。5時に目覚めたとき、マイスリー1錠飲んだ。
昨日は然程飲んでいなかったのだが、少し二日酔い気味。

母が持たせてくれたレトルトの中華丼とご飯で朝ご飯。
そしてネットを徘徊。
ヒューマントラストシネマ有楽町で「アメリ デジタルリマスター版」が上映されていることを知る。
TCGメンバーズカードを持っているので、火曜日・木曜日は1200円で楽しめるわたくし。
年会費1000円でテアトルシネマグループ、角川シネマ、シネマート、シネスイッチ銀座で上記のサービスを享受できる。

「アメリ」といったら、あれですよ。
2002年秋に日本で上映されたお洒落でかわゆい、あれ。
当時は同期3名とお昼ご飯を食べていて、当然話題は「アメリ」。
「あれ、観た?」「観た!!」っていう会話が展開されていた。
CMもバンバン流れていて、たしかキャッチコピーは「美味しい幸せ、召し上がれ」だった。
主人公アメリが好きなこととして「クレームブリュレのキャラメルをスプーンで叩いて割る」を挙げていた。
なのでアメリ=クレームブリュレ=美味しい、となり、なんとなくアメリ=美味しい、という印象を人々に与えた。
(クレームブリュレのシーンは一瞬。なのでYahoo!映画のレビューに「スイーツが中心の作品だと思ったのに、がっかり」とか書かれていた)

「クレームブリュレって何?プリンみたいなもの?フランス行かないと食べられないのかな」
23歳の私は同期のYさんに訊いた。
「え?私、普通に食べるよ…」
都心の大学を出たお嬢様の彼女は言った。
あまり喜怒哀楽を出さない彼女だったが、その表情には明らかに「吃驚」の二文字が浮かんでいた。
まだ上京したてで、しかもネットもこんなに普及していなかった時代。
「どこに行けばクレームブリュレを食べられるんだろう」
そう思ったことを、今日、22年ぶりに思い出した。
(結局、たしかあの後、池袋の皇琲亭で初クレームブリュレを食べた記憶。映画を観たのも池袋だった)

それほど(?)社会現象になった作品なのだ。

17:30~の上映。
けっこう混んでいた。
客層は私と同じ40代の女性が多かった。
「みんな私と同じように若い時あの映画に感化された人々なのね」
と勝手に妄想を抱いてしまう。





22年前はまだ吉熊、生まれていなかった。
今日、初アメリだね。


さて、感想。
当時は映像美とブリュレしか印象に残らなかったけれど、自分の殻を割って自分の世界を広げていくことの困難をある程度学んだ45歳の今観ると込み上げるものがあった。
そして当時は気付かなかった、「クレームブリュレ=自分の殻」という伏線に気付き、鳥肌が立った。

些末な部分も鮮明に蘇ってきて、「ああ、そうだったっけ」と懐かしく思った。


巴里の下町のカフェで働き、キヨスクで新聞を買うアメリ。
ダイアナ妃の事故死当時の設定なので当然みんなスマホなんて持っていないし通貨もフラン。
私がフランスに行ったのはあの映画が撮影されたころ、そう2000年。
生きているうちにまた行きたい。
絶対に行く!!

観てよかった。
改めて名作だと思った。
23歳の自分に会えた気分になれた。


『アメリ デジタルリマスター版』予告編



夕食は地元のモスバーガー。
本当はクレームブリュレ、或いは何か甘い物を欲していたのだが。
夜に甘い物を食べると確実に体に良くなさそうなので。(って、昨日、わりと深夜にフレンチトースト食べてたけど)



アメリは陰キャと妄想癖を克服してニノと結ばれてニノのバイクでパリを爆走する顛末が待っているが、私は22年後もきっとどちらかというと陰キャに属し、そして妄想族として生きていそう。

同期のみんな、元気かな?(みんな、とっくの昔に退職しちゃった。ぴえん)