吉熊上司、私、後輩男子タイスケくん、後輩女子Cちゃんで1台のプリンターを使用している。
プリントアウトの途中で紙を切らした人が、奥の部屋から紙を持ってきてプリンターに紙をセットするのが鉄則。
私が紙を切らしてセッティングするとき、吉熊上司とタイスケくんはさりげなく私の手元を観察する。注がれた熱き視線で手が焦げそうなぐらいに。
「自分さえよければ良い」という思想を持って生きていると思われている私は、紙を少なく補充するのではないか、という疑惑をかけられているのである。
逆に、多く補充してしまって紙が「う…うぃーん…ぐしゃ」という聞きなれぬ音を発しながら蛇腹折みたく出てきたときも吉熊上司に咎められた。
「どちらにせよ怒られるんですね、私」
とせつなげに呟いたら、
「そうだよ。怒られる存在なんだよ。君は」
と吉熊上司に説かれた。
存在ー!
そこ?
そこまでいっちゃう?
もうね、生きていてごめんなさい。
栃木風にアレンジするならば、
生きていて、ごめんね、ごめんねー…ってか。
あまりのショックに頭がクラクラした。
プリンターに吸い込まれていきそう…。
いや、むしろ吸い込まれたい。
いっそ、己の魂、もとい存在までも。
検温したらまさかの37℃。
どうやら風邪を移されたらしい。
輸入元は吉熊上司。
なんだったら優しさも輸入してほしい。
プリントアウトの途中で紙を切らした人が、奥の部屋から紙を持ってきてプリンターに紙をセットするのが鉄則。
私が紙を切らしてセッティングするとき、吉熊上司とタイスケくんはさりげなく私の手元を観察する。注がれた熱き視線で手が焦げそうなぐらいに。
「自分さえよければ良い」という思想を持って生きていると思われている私は、紙を少なく補充するのではないか、という疑惑をかけられているのである。
逆に、多く補充してしまって紙が「う…うぃーん…ぐしゃ」という聞きなれぬ音を発しながら蛇腹折みたく出てきたときも吉熊上司に咎められた。
「どちらにせよ怒られるんですね、私」
とせつなげに呟いたら、
「そうだよ。怒られる存在なんだよ。君は」
と吉熊上司に説かれた。
存在ー!
そこ?
そこまでいっちゃう?
もうね、生きていてごめんなさい。
栃木風にアレンジするならば、
生きていて、ごめんね、ごめんねー…ってか。
あまりのショックに頭がクラクラした。
プリンターに吸い込まれていきそう…。
いや、むしろ吸い込まれたい。
いっそ、己の魂、もとい存在までも。
検温したらまさかの37℃。
どうやら風邪を移されたらしい。
輸入元は吉熊上司。
なんだったら優しさも輸入してほしい。