「ザゼンソウ」が咲く頃かしらと茅野市の「竜神池」に行ってみました。この池は灌漑用のため池で「尖石縄文考古館」の奥、八ヶ岳の裾にあります。「尖石史跡公園」の向こうに「八ヶ岳(阿弥陀岳)」が見える風景です。
この左手に国宝「縄文のビーナス」と「仮面の女神」の土偶を収蔵している「尖石縄文考古館」があり、その奥の右手には「康耀堂美術館」があります。この池は冬鳥たちの憩いの場で、冬になると渡り鳥が多くなりますが、もうこの時期は北に帰ってしまい静かな池です。
池のほとりに湿地帯が広がっていて、そこに「ザゼンソウ」が咲きます。ちょうど花も見頃でたくさん咲いていて良かったです。ここの「ザゼンソウ」の特徴は通常の赤色だけでなく緑色の花も咲くことです。ではその珍しい緑色の「ザゼンソウ」を見て下さい。
緑色から幾分赤みがかった色合いの花も見られました。
ここからは普通の「ザゼンソウ」です。この花の名前の由来は仏像の光背に似た形の仏炎苞とその中の肉穂花序が、僧侶が座禅を組む姿に見えることから来ています。仏炎苞の中の肉穂花序にたくさんの花がついていて悪臭もします。その匂いで虫を呼び寄せるようです。
湿地帯に雪が残る頃から、発熱して雪をとかしながら芽を出すのだそうです。寄り添う姿の花も見られました。
ところどころに苔の緑色が爽やかな湿地帯でした。
今年も竜神池の「ザゼンソウ」を見ることが出来ました。4/1のことです…