昨日の午後、我が家から10km程離れた檜尾谷(みんな「ひょうだん」と呼びます)町の
親戚の家を訪ねました。
我が家からは遠い親戚ですが、、
天女のおじいさんの妹さんが嫁いだ家であり、
Zさんがおばあさんの通夜の時に参列されました。
食事の時に隣に座って世間話をしていたら、
Zさん宅には隈石という継体天皇の時代から伝わる名石があり、
その一部を盗んだ人がいたけれど
「たたり」でその人は急死してしまい、
不気味に思ったその家の人(と思われる)が夜間に玄関先まで返してあったそうでしたが、
昔からたたりがあると言われていたので、Zさんは触らずにいたそうです。
ところが、若奥さんが急に歩けなくなってしまったそうで、
何処の医者に連れて行っても原因が分からなかったそうです。
その返却された石は
玄関から水道と井戸水を切り替えるバルブがある所の間にあったので、
洗濯をする為に水道に切り替えようとした若奥さんがうっかりまたいでしまったので
罰があったのではないかと推測したZさんは、
奥さんと2人で、元からあった位置に戻した所、若奥さんは回復して普通に生活出来るようになった、
との事でした。
そして、翌日の葬式の時にはそれに関する本を持ってきて下さったので借りて読んでいたのでした。
という事で、本の返却を兼ねてZさん宅を訪ねたのでありました。
Zさんはもう80近い歳ですが、何かカッコいい人で、風格を感じる人です。
一応お伺いすると電話していたので待っていて下さって、
早速座敷に通されて、あれこれと長~いお話しを聞き、
いよいよ、その「隈石」を見る為に庭に出ました。
立派な謂れを書いた表札があって、それを読んだ天女は
「わー、この石にさわると福があるんだって!」
と言って石に手を当てたので、錆鉄人もつられて石に手を置きました。
それからその表札の写真を撮ろうと良く見ると・・・
「福」ではなく「禍」と書いてあるではありませんか!
天女は青ざめて「どうしょう・・・どうしよう・・・」と嘆くばかり、
Zさんは「大丈夫、自分も石を運んでもとに戻したのだから」
と保証してくれましたが、
天女は自分の天女ぶりを後悔するばかりでした。
という事でしたが、錆鉄人は一計を案じました。
錆鉄人的には石がずれているように感じたので、
その割られて盗まれた石をずらす事にしたのでした。
Zさんもいいよと言うので位置をみながら動かしました。
という事で、ここがバランスが良い位置だと決定。
その後、公民館に案内されて記念碑を見ました。
その後もまた座敷に戻っていろんなお話を聞き、
1時間半以上も滞在してやっと家に帰りましたが、
帰って来ると天女は清めの塩を振って
「ああ、やっとすっきりしたわ。」
と言いました。
錆鉄人が石をいい位置に置くという「良い事」をしたから
「禍」ではなく、きっと「福」をもたらしてくれるよ!