一般的なキャンピングカーのサブバッテリーは
高価で重いディープサイクルバッテリーに走行充電装置を組み合わせたもので
最低でも5万円位はかかります。
従って、ハイエースやエブリイを自分で改造してキャンピングカーに改造している人も
このサブバッテリーシステムを構築している人が多いと思います。
しかしながら、錆鉄人のエブリイは
車の中で生活するキャンピングカーではなく
基本的には登山や温泉巡りを行って車の中で寝る事だけが目的の車中泊カーです。
当然、時間に余裕があればカーナビのテレビを見たり音楽を聴いたりしますが、
冷蔵庫や電気コンロ・炊飯器などの大量の電気を必要とする器具は搭載しません。
従って、高価なサブバッテリーシステムは必要なく、
安価なカーバッテリーのCAOS55B19(送料込6000円程度)をプラスチックボックスに入れて
電源取り出しのソケットを取り付けただけのもので、
費用は7000円程度(手持ちの蓋付きプラバケツを使用したのでさらに安く収まっていますが・・・)
10年以上前に15000円ほどのポータブルバッテリーを買いましたが、
何年も使わないうちに(充電もしなかったので)バッテリーが空になり、
充電出来なくなったので廃棄してしまいました。
このサブバッテリーも実際は使わない可能性のほうが高いと思っていたのですが、
CAOS55B19なら車のバッテリーと互換性があり、さらには畑の電気柵用のバッテリーにも転用出来るので
サブバッテリーというより「予備」バッテリーとして購入していたのでありました。
という事で一応作った簡易サブバッテリーだったのですが、
3月に東北の秘湯巡りで往復は車中泊する予定なので、
せっかく持っている電気湯沸かし器や電気毛布を使おうと考え
電気湯沸かし器で湯が沸くかどうかの実験を行いました。
一応、お湯が沸き(85℃程度)使えるという事が分かりましたが、
走行充電をしないスタンドアロンのサブバッテリーなので
使っていたら過放電になってバッテリーが使えなくなってしまわないとも限りません。
という事で、充電した状態で実際にどれ位の電気が使えるかの実験をしてみました。
使用したのは定格8Aの電気湯沸かし器「ポットdeゆ~わく」
使用前のバッテリー電圧13.2V(充電はBAL NO.1734 二次電圧14.4V出力2A)
1回目:13.2V 通電50分 停止前の電圧10.8V 使用後のバッテリー電圧12.1V(約2時間後)
2回目:12.4V 通電75分 停止前の電圧10.3V 使用後の電圧11.7V
3回目:12.1V 通電60分 停止前の電圧8.8V 使用後の電圧11.4V(20分後11.7V) 翌朝も11.7V
(通電中の電圧が8.8V程度まで落ちていて、温度上昇も不十分な感じだった上
自動車用のバッテリーは11.5V以下まで使用するとバッテリーの寿命に大きな影響があるため
バッテリー寿命を減らすリスクを冒してまで実験する気にはなれず3回で止めました。)
合計:185分、ずっと定格の8Aを消費していたとすると約24Ah
(電圧が下がっていたので、オームの法則で消費電流は少なくなっていたはずですが・・・)
一応、3回くらいお湯が沸かせるという事は判明しました。
ここまで使用して2A定格の充電器で充電していたら10時間以上はかかりそうです。
一般に軽自動車のバッテリーは38B20が一般的で、
55B19だと電気容量は上でもこんな状況なので(Bは端子のサイズ、その後の数字は箱の幅:cm)
車中泊中にカーナビのテレビを長時間見たり
ACCから長時間電気を使うとバッテリー上がるになる可能性は高いと言えます。
という事で、車中泊時は「簡易」でも良いのでサブバッテリーから電気を取りましょうという事です。
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