タイの洪水被害

2011年10月18日 | 環境 -

豪雨や、異常気象・・・。

昔のように驚かなくなったとはいえ、やはり・・・
今年もどんどん続く・・・突然の「自然災害」ニュース。

タイの洪水が、ひどい被害状況のようで、
ワニなどが逃げ出し、大きな問題になっているようだ。
また、経済効率の観点から、日本企業の工場も多く、
そういう部分でも被害は多い。


洪水は、バンコクにもおよび、まだまだ予断を許さない
状況らしい。

昨日、ある記事を読んだ。
切実な水害にも関わらず、笑顔を絶やさないタイの
人々についてのものだ。
さらっと「ひどいねぇ」と現実を受け止めているらしく、
これも国民性かと・・・感じ入ったところだった。


タイには、チェンマイの奥地から首都バンコクまで、
多くの都市を訪ね、長期滞在したことがあるので、私自身は
なんとなく身近に感じている。

当時、有名ホテルだったオリエンタルホテルに出向いて、
「三島由紀夫さんの常宿だったんだって!」なんて話しながら、
川沿いのレストランで、時間を忘れて、ぼ~っとしていた。
そのことを思い出す。
あの場所は非常に快適だったが、
すぐそばに川があって、あの堤防を濁流が越えてきたら・・・
そう思うと、タイのいたるところの風景が思い出されてきた。
とにかく、運河や水路が多い都市構造の国だから・・・。



歴史や仏教文化と共に、人々のおおらかさが育まれた国。

美味しいタイ料理に舌鼓を打ち、初めてゾウの背に乗って、
楽しい経験をしたのも、この国だった。

タイ全土の雰囲気が観光資源のような印象を持たせるため、
いろいろな素晴らしい特徴を無くしてほしくないと思う。


それにしても・・・
このような世界的な異常気象は、様々な弊害をもたらす。
それにも屈することなく、頑張れる国―タイの人々。



我が実家を襲った70年に一度の堤防決壊を思い起こしながら、
水害にやられた部屋の中を想像する。
床上浸水は、とにかく「水がひくのを待つ」のがスタートだ。

地面のみえない風景を見ては、「天」がもたらす自然現象を
ただ受け止めるしかないが・・・
暴動が続いた最近の情勢の中で、久しぶりに「暴動がない国」を
あらためて知り、共感を感じずにはいられなかった。

祈りの気持ちを、タイに向けておくりたい。