最高裁判所裁判官の暴走を許さない

最高裁判所裁判官の国民審査は、衆議院選挙の時の「ついでに」ならないようにしましょう。辞めさせるのは国民の権利です。

袴田事件 補足意見

2021-01-27 17:12:59 | 日記
どれもこれも煮え切らない何とも言えない歯切れの悪い書き方をしています。

裁判倉三郎の補足意見

5点の衣類が昭和41年 7月20日以前に1号タンクに入れられて1年以上みそ漬けされていたとの事実に 合理的な疑いを差し挟むような証明力を有するか否かについて判断するのが相当で あると考え,原決定を取り消し,原審に差し戻すこととしたものである。

鑑定結果よりも、そもそも証拠となる血痕のついた衣類が入っていたことについて、それが怪しいので裁判やり直しの意見でした。


裁判官宮崎裕子の補足意見
1  鑑定時までの40年以上の間,5点の衣類及び被害者着衣がおかれてきた状 況を考えると,当該試料に含まれていたDNAの劣化はかなり進んでいたと推測す るのが合理的であると思われる。
4  ,1年余りの期間みそ に漬け込まれた場合には血痕の赤みが消失するところまで褐変化が進行するかどう かを合理的に推測できる程度の専門的知見を得て,化学的根拠に基づいた判断をす べきであると考える。


戸倉裁判官とは違い、味噌樽に証拠物件が入っていたことについて疑問は無いようです。が、事件発生から1年間も味噌樽に入っていて、タンパク質も変質する可能性の方が高いので、それ自体オカシイと言っています。

裁判官林景一,同宇賀克也の反対意見

単にメイラード 反応の影響等について審理するためだけに原裁判所に差し戻して更に時間をかける ことになる多数意見には反対せざるを得ないのである。

弁護側の提出した証拠は色々疑わしいけど、特にメイラード 反応だけに絞っておかしいでしょ?というのはおかしいという主張でした。

要するに結論が出ませんでした。疑わしきは罰せずとも有罪とも言えませんという逃げ口上のようにしか思えませんね。
確かにこの事件では、明確に有罪というには証拠が足りないし、検察がでっち上げたというにも決め手がなさすぎます。これは事実認定で最高裁がやるべき判断ではないようにも思えますね。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿