癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

稚内近郊一等三角点探訪(5点)

2014年07月06日 | 登山・旅行
《箆射峰のスタート地点から稚内市街地を望む》

今日は利尻山の予定だったが、天気が良くない。明日の方が晴れ間がありそう。利尻山は明日に延ばすことにした。しかし、予定してきた山で一番近いポロヌプリ山でも入山口まで150km。ホテルの朝食をたべてからでは時間不足。

ふと思い付いたのが「確か稚内に天測点のある一等三角点の山があったはず…」。検索して見たら、箆射峰(のしゃぷ)だった。

たまたま本州の方の道北と利尻・礼文の一等三角点探訪記録が見つかった。それによると、稚内近郊だけで、比較的簡単に探せる一等三角点が5点あることを知った。いずれも地図上の山名はないが、その記録とGPSを頼りに探訪することにした。

○箆射峰(のしゃっぷ)(210.8m)
道内で8ヶ所しかない天測点のある一等三角点の山だ。すでに5ヶ所は踏破済み。

南側の林道から入り遊歩道とNHKの管理道路を1.2km歩いて登頂。結果的に稚内公園の百年記念塔からも2kmほど歩いても来ることが分かった。


NHKの電波塔の立つピークに一等三角点はあった。


なぜか、天測点の台座は倒れていた。


記録によると、その真南8.3km地点に天測点とセットの子午線標があるとのこと。掲載されていた地図を参考に、牧草地の中を5分て到達することができた。

○沙流山(52.3m)

サロベツ原野の西側なのは分かったが、GPSの地図で探すのに苦労した。しかし、場所が分かったら楽勝だった。


車道から170mほどの刈り払われた牧草地のうえの島のようにのこされていた笹薮の中にあった。

○幾梅仮里(いくめかり)(41.1m)

稚内市街地の東側にある大沼の南側のピークの端にあった。


記録を参考に大沼の南側へ回り込む。三角点ピークへまっすぐ向かう直線道路の終点から300mほどの笹藪漕ぎで登頂。


頂上手前から大沼を眺める。5点の中で最もきつかったが、往復35分の薮漕ぎで済んだ。

○声問西端(7.6m)

大沼から戻って稚内空港へ向かう道路から直線距離で90mの小山の笹藪の中にあった。


稚内空港へ向かう道路から見える三角点のある小山を望む。左側の牧草地の端を辿り、裏側から回り込んだら薮漕ぎが少なかった。


三角点地点から稚内空港を望む。

○声問東端(6.6m)

普通は少しでも高いところに設置されているが、ここはなぜか周りより低い笹藪の中にあったので捜すのに一番苦労した。


宗谷岬へ向かう国道239号線から入る空港管理通用門の東側の空港敷地境界柵近くの薮をめざす。

7時間ほどを要して予定の5点をすべて見つけることはできたが、後半の3点は意外に近いところにあったのが珍しい。

16:00、市街地の「港の湯」でのんびりし、夕食も食べてとっ道の駅へ。今日は利尻山の姿を見ることはできなかった。夕方には雨も降ってきた。明日は、果たして…?