リングを引っかけた状態で回収を待っていたストック
5/10に雪渓の詰まった銀座の沢から大千軒岳に登り、下山の際に、雪渓を踏み抜いて滝の下に落ちた。
そのときに、片方のストックは雪面に落ちていたが、もう片方は一緒に川に中に落ちた。這い上がる方に気を取られ、ざっと暗い中で捜したが見つけられなかった。Fuさんの形見のストックなので、雪が解けたら回収に来ようと下山を続けた。
6/22に回収を兼ねて再訪したが、小滝が連続する状況にスパイク長靴では無理な感じだった。次の機会に沢靴持参で出直すことにして、頂上を目指した。
今日は、ストック回収だけを目的に向かった。沢靴を持参したので、せっかくなら、砂防ダムの先から始まる広川原までのアップダウンのきつい高巻きの登山道をパスし、ずっと川の中を往復することにして、最初から沢登りスタイルでスタート。
セバットも水量が少なく難なく通過。
この後も、とくに緊張するような場面もなく、涼しく歩くことができた。
1ヶ所だけ深い釜があったが、左から巻く。
水量の少ないこの時期なら、長靴でも十分歩ける感じだった。
いつもは1時間は要する広川原まで、45分で汗も掻かずに到着。
この先は、川のそばに続く登山道をスタスタ歩く。
すでに瑠璃色の実を付けていたサンカヨウ 今がピークのヤマアジサイ
1時間10分で金山番所に到着。
千軒金山で働いていたキリシタン106人が処刑された場所とされている。
毎年、ここで、7月最終日曜日に巡礼ミサが行われている。
さらに20分ほどで、登山道と離れて銀座の沢へ。
踏み抜いたところはここから200mくらいの距離だったと思う。
沢の中を捜しながら小滝が連続する沢を登っていく。
そろそろかな?と思ったところで、リングを引っかけた状態のストックが目に飛び込んできた。
踏み抜いて落ちた滝を探して1段上へ遡ると、分流が垂直に落ちている滝があった。
感じからして、ここに違いない。しかし、落ちたとき下から見上げた雪渓の穴までは3m以上あったはず。
右の岩が雪の上には出ていなかったので、その岩の上から滝の方へ落ちたのかもしれない。
しかし、脱出するときに、木の枝に掴まった記憶もあるので、左側の岩の上からだったかも知れない?
さらに3段ほど上へ遡ってみた。7mほどの2条の滝にぶち当たった。
直登は無理な感じだが、高巻くことはできそうだ。急な沢なので、この上にもまだ多くの滝がありそうだ。
単独行なので無理しないで、ここで戻ることにした。
沢登りは仲間がいた方が絶対に楽しいし安心だ。次の楽しみに取っておこう。
今日のGPSトラックログ
帰りに、地元の老人たちが栽培から手打ちまで行っている「千軒そば」を食べた。
10割そばだが、数年前に食べたときの方が美味かったような気がする。
67日ぶりに2本そろったストック