『ハシムラ東郷 イエローフェイスの異人伝』の著者・宇沢美子さんがさらに多くの資料を届けてくださる。ああ、そういうことだったのか、という事実が続々。こちらの質問が具体的になってきていることもある。私がどこをさまよっているかというと、百年前のニューヨークなのである。……天気が悪い。早くも北海道は雪だという。なのに暖冬の噂。
明け方、思いがけずデジャ・ヴが襲ってくる。この「ハシムラ東郷」という素材を私は十年以上前に想像したことがあるはずだ。この史実を知るはずもないのに。いや、なぜか知っていて、十数年経ってようやくこの手続きで浮上してきたというのであろうか。今回は本当に横滑りしている。この横滑りさえ、潜在意識のどこかに予感があったというのか。……NYからまた新たな仕事の依頼。時期的にも実現できるかどうかわからないが。