午前中、先の仕事のための劇場下見。……正午過ぎから『荷』衣裳メイク入りの通し。緒方先生、西原さん、最後の詰め。ちょっとしたツアーに出る大友さんが本番以外を観るのはこれが最後。字幕ももう一息で完成しそうだ。矢内原さんとも最後のムーブメントの詰め。夕食は賄いの和風スパゲティをいただく。小返し。字幕修正。なんだかんだで十時近くになる。……ところで今回の舞台美術は、観客がその全貌を一時にその視野に収めることができない。舞台を、ほんの少しでも動くものあらば見逃さずという神経で、目を皿のようにして見つめていたとしても、常にどこかの部分は視界から外れている。どういう意味かは見ればわかる。とにかく「体験」する舞台である。加藤ちか美術・竹林功照明・島猛音響のチームとは類似したコンセプトで1999年に『トーキョー裁判1999 ACT1<SCRAP A SHIP> ACT2<VOYAGE>』という後世に語り継がれる演劇空間を創造した。あの時はシアタートラムが船になったのだ。今回は船ではないが、それ以来といっていい、ほんとうにこのチームならではの劇空間設計である。東京演劇アンサンブルのスタッフ諸氏の尽力により実現した。さあ、俳優諸君。後はこの荒海を泳ぎ切ることが、あなたがたのミッションだ。
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