オスプレイ普天間配備に対抗する沖縄の皆さんのゲート閉鎖へのたたかいの模様を中継動画でパソコンモニターの画面の端に置きつつ、仕事。沖縄は28日が焦点だと思われているが、オスプレイじたいは台風の影響で移動は先延ばし。……夕方に町屋ムーブへ、『3分間の女の一生』の人形劇部分も担当した秋葉ヨリエが手掛ける現代人形劇グラシオブルオでの初の本公演「邪馬台国のチサとオト~夜明け」ゲネプロへ。幾つかコメントする。日本ではあまり他にないジャンルの人形劇、磨きあげてゆくには時間がかかるだろうけれど、続けて可能性を拓いてほしい。……夜は江戸糸あやつり人形・結城座「ミス・タナカ」。天野天街演出と結城座のカップリングは、やる方はたいへんだっただろうが、予想通りの充実。途中台詞が聞き取りにくかったり、停滞する部分もあるが、孫三郎さんもいきいきとしている。江戸糸あやつり人形というジャンルに少年王者館テイストが炸裂しているのだ。女形の役を女性が演じるという仕掛けの面白さも生きた。作者のジョン・ロメリル氏はオーストラリア劇作家協会の会長だった。1999年から斎藤憐さん、オーブリー・メロー氏らと中心になってアジア・コラボレーション合作〈ランドマイン・プロジェクト〉を進めてくれた人だ。彼が全体統括の立場で私の『じらいくじら』をエンディングにすると決めた。制作母体の一つだったメルボルンの撤退で企画じたいは頓挫したが、そこから『だるまさんがころんだ』がうまれたし、『じらいくじら』はついに今年上演したのだと伝える。ジョンはどこか憐さんに似ているが、それは本人には言わない。二人で憐さんを偲ぶ。天野氏とも四半世紀以上のつきあいだ。八十年代半ば、彼が演出した新宿ニューモダンアートのストリップで私が看板を描いて以来なのである。平井航さん、高橋淳一さんとも話す。というわけで、夕方からは人形劇の日だった。……そして渋谷へ。「非戦を選ぶ演劇人の会」の来年3月の企画について、小一時間、話。
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