江戸糸あやつり人形結城座×ベトナム青年劇場『野鴨中毒』、稽古開始の二月一日から一週間、原作戯曲、短縮版、そして今回の上演台本と、次々と試みに読み合わせをしてきて、いよいよ立ち稽古初日である。
私はかつて劇団公演で三人遣いの人形を部分的に導入したことはあるが、私自身は専門家ではないし、伝統的な手法ということでもなかった。人形劇は素人である。
人形を持って立ったベテラン人形遣い諸氏が動き始めると、まさしく魔法のスイッチが入る。人形が動く。動かしている人がいるからこそ動くというごく当然ながら驚嘆すべき事実。もちろん何もかもまだこれからだが、どきどきする体験のはじまりであることは、よくわかる。
そして、ベトナムからの俳優陣、レ・カインさん、グエン・タイン・ビンさんも、ようやくの立ち稽古に、ふっと、ほどかれた、しなやかな印象。
ベトナムはこの日曜が大晦日。月曜午前二時が新年だという。
二月二日から稽古開始の、燐光群『カムアウト』チームは、朝から、宣材撮影が行われている。梅ヶ丘BOXから羽根木公園にぞろぞろと行っているはずだ。
27年前の初演のチラシ・ポスター同様に、あの時と同じ石川武士カメラマンによる撮影である! 時を越えて共働できる、よろこび。ありがたい。
藤井ごう演出は、組み合わせを変えながら、ゆったりと読み合わせを続けていたが、週明けにはそろそろキャスティングが決まるはずである。
梅ヶ丘BOXに二十数人の女優陣が結集しているだけで、まあ、とんでもないことである。
日曜日だというのに活動的なことである。土曜夜から日曜にかけて、自分の現場ではないことで思いがけないアクシデント対応も入る。
物事を取り決めることの煩雑さも重なっている。けっこう不毛だったり無駄に終わったりすることも含めて、時間を費やすことが多すぎる。というか、全ての現場にいるわけじゃないから、状況をはかりかねることも多い。
とうぶん、僅かながらあるはずの休みは、平日である。まあ、必ず毎日、何かしら近辺で事業が行われている。どこかの休みと別な何かの休みは、重ならない。つまり当分は一度も休みにはならない。
何かと何かが「まるかぶり」という言葉があるが、三つ以上重なれば、「まる」が立体になって球体になる理屈で、「たまかぶり」ではないかと、日中、無意味な語呂合わせを考えた。暇なわけじゃないんだが。
そして、相変わらず机の横で眠る日が減らない。せめて布団で眠る日が週の半分以上になるようにはなってほしいのだが。
『野鴨中毒』公演詳細は以下の通り
http://www.youkiza.jp/sp/vietnam/
……………………
江戸糸あやつり人形結城座×ベトナム青年劇場
日越国際協働制作『野鴨中毒』
結城座×ベトナム青年劇場
日越国際協働制作『野鴨中毒』
原作:イプセン
脚本・演出:坂手洋二
人形美術・衣裳:寺門孝之
音楽・生演奏:太田惠資
出演:十二代目結城孫三郎、レ・カイン(ベトナム青年劇場) ほか
舞台美術:島次郎
照明:齋藤茂男
音響:島猛
舞台監督:森下紀彦
<ベトナム青年劇場スタッフ>
Dang Minh Tuan(舞台美術・舞台監督)
Pham Thanh Binh(照明)
Nguyen Anh Tuan(音響)
国境や文化の境界を越えて、結城座+坂手洋二がイプセン最高傑作『野鴨』に挑む!
日本の古典文化のひとつ「江戸糸あやつり人形」を継承する結城座と、ベトナム青年劇場との国際協働制作による人形芝居。12代目結城孫三郎はじめ人形遣いたちが寺門孝之デザインの人形をあやつり、ベトナムの国民的大女優であるレ・カインと競演します。演出に現代演劇の旗手・燐光群主宰の坂手洋二を迎え、アジアの芸術力を結集し、イプセンの戯曲『野鴨』を再構築していきます。様々な要素が融合した今まで見たこともない舞台にご期待ください。
開催日:2016年3月16日(水)~21日(月・祝)
3月16日(水)19:00開演
3月17日(木)19:00開演★
3月18日(金)19:00開演
3月19日(土)14:00開演
3月20日(日)14:00開演★
3月21日(月・祝)14:00開演
※開場は開演の30分前です。
※20日(日)14:00開演の回の音楽は録音を使用します。
★アフタートークあり(詳細は結城座ウェブサイトにて)
会場:東京芸術劇場 シアターイースト
〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-8-1
【アクセス】
◆JR山手線・埼京線、東武東上線、西武池袋線、東京メトロ有楽町線・丸の内線・副都心線「池袋駅」西口から徒歩2分
※池袋駅地下2b出口と直結
チケット
料金(全席指定・税込)
一般5,500円
U-25(25歳以下)2,500円(当日要証明書(年齢のわかるもの)提示)
Vチケット(日本在住のベトナム人の方)2,500円(当日要証明書(ベトナム国籍がわかるもの)提示)
※未就学児はご入場いただけません。
チケット取扱い
結城座
Tel.042-322-9750(平日10:00~18:00)
結城座オンラインチケット
http://www.youkiza.jp/
チケットぴあ
Tel.0570-02-9999(Pコード448-007) http://t.pia.jp/
ローソンチケット
Tel.0570-000-407(オペレーター10:00~20:00) http://l-tike.com/
東京芸術劇場ボックスオフィス
Tel.0570-010-296(休館日を除く10:00~19:00) http://www.geigeki.jp/t/
チケット発売日
2016年1月15日(金)
主催・お問い合わせ
公益財団法人江戸糸あやつり人形結城座 Tel.042-322-9750 http://www.youkiza.jp/
託児サービスのご案内
「東京芸術劇場託児施設 だっこルーム」
東京芸術劇場での公演をご鑑賞の際、お子様をお預かりします。
【お預かり対象】生後3ヵ月から小学校入学前のお子様(定員あり)
【お預かり時間】9:00~22:00(劇場休館日は除く)
【お申込み方法】
お電話での事前予約(利用日の運営事務所1営業日前正午まで※)
※月曜日のお預かりは前週金曜日の正午まで、前週金曜日が祝日の場合は木曜日正午までとなります。
【料金】
開演30分前から終演30分後まで
~1歳児:2,560円(税込)
2~6歳児(就学前):2,160円(税込)
【お申込み・お問合せ】
小学館集英社プロダクションTel.03-3981-7003(平日10:00~17:00)
私はかつて劇団公演で三人遣いの人形を部分的に導入したことはあるが、私自身は専門家ではないし、伝統的な手法ということでもなかった。人形劇は素人である。
人形を持って立ったベテラン人形遣い諸氏が動き始めると、まさしく魔法のスイッチが入る。人形が動く。動かしている人がいるからこそ動くというごく当然ながら驚嘆すべき事実。もちろん何もかもまだこれからだが、どきどきする体験のはじまりであることは、よくわかる。
そして、ベトナムからの俳優陣、レ・カインさん、グエン・タイン・ビンさんも、ようやくの立ち稽古に、ふっと、ほどかれた、しなやかな印象。
ベトナムはこの日曜が大晦日。月曜午前二時が新年だという。
二月二日から稽古開始の、燐光群『カムアウト』チームは、朝から、宣材撮影が行われている。梅ヶ丘BOXから羽根木公園にぞろぞろと行っているはずだ。
27年前の初演のチラシ・ポスター同様に、あの時と同じ石川武士カメラマンによる撮影である! 時を越えて共働できる、よろこび。ありがたい。
藤井ごう演出は、組み合わせを変えながら、ゆったりと読み合わせを続けていたが、週明けにはそろそろキャスティングが決まるはずである。
梅ヶ丘BOXに二十数人の女優陣が結集しているだけで、まあ、とんでもないことである。
日曜日だというのに活動的なことである。土曜夜から日曜にかけて、自分の現場ではないことで思いがけないアクシデント対応も入る。
物事を取り決めることの煩雑さも重なっている。けっこう不毛だったり無駄に終わったりすることも含めて、時間を費やすことが多すぎる。というか、全ての現場にいるわけじゃないから、状況をはかりかねることも多い。
とうぶん、僅かながらあるはずの休みは、平日である。まあ、必ず毎日、何かしら近辺で事業が行われている。どこかの休みと別な何かの休みは、重ならない。つまり当分は一度も休みにはならない。
何かと何かが「まるかぶり」という言葉があるが、三つ以上重なれば、「まる」が立体になって球体になる理屈で、「たまかぶり」ではないかと、日中、無意味な語呂合わせを考えた。暇なわけじゃないんだが。
そして、相変わらず机の横で眠る日が減らない。せめて布団で眠る日が週の半分以上になるようにはなってほしいのだが。
『野鴨中毒』公演詳細は以下の通り
http://www.youkiza.jp/sp/vietnam/
……………………
江戸糸あやつり人形結城座×ベトナム青年劇場
日越国際協働制作『野鴨中毒』
結城座×ベトナム青年劇場
日越国際協働制作『野鴨中毒』
原作:イプセン
脚本・演出:坂手洋二
人形美術・衣裳:寺門孝之
音楽・生演奏:太田惠資
出演:十二代目結城孫三郎、レ・カイン(ベトナム青年劇場) ほか
舞台美術:島次郎
照明:齋藤茂男
音響:島猛
舞台監督:森下紀彦
<ベトナム青年劇場スタッフ>
Dang Minh Tuan(舞台美術・舞台監督)
Pham Thanh Binh(照明)
Nguyen Anh Tuan(音響)
国境や文化の境界を越えて、結城座+坂手洋二がイプセン最高傑作『野鴨』に挑む!
日本の古典文化のひとつ「江戸糸あやつり人形」を継承する結城座と、ベトナム青年劇場との国際協働制作による人形芝居。12代目結城孫三郎はじめ人形遣いたちが寺門孝之デザインの人形をあやつり、ベトナムの国民的大女優であるレ・カインと競演します。演出に現代演劇の旗手・燐光群主宰の坂手洋二を迎え、アジアの芸術力を結集し、イプセンの戯曲『野鴨』を再構築していきます。様々な要素が融合した今まで見たこともない舞台にご期待ください。
開催日:2016年3月16日(水)~21日(月・祝)
3月16日(水)19:00開演
3月17日(木)19:00開演★
3月18日(金)19:00開演
3月19日(土)14:00開演
3月20日(日)14:00開演★
3月21日(月・祝)14:00開演
※開場は開演の30分前です。
※20日(日)14:00開演の回の音楽は録音を使用します。
★アフタートークあり(詳細は結城座ウェブサイトにて)
会場:東京芸術劇場 シアターイースト
〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-8-1
【アクセス】
◆JR山手線・埼京線、東武東上線、西武池袋線、東京メトロ有楽町線・丸の内線・副都心線「池袋駅」西口から徒歩2分
※池袋駅地下2b出口と直結
チケット
料金(全席指定・税込)
一般5,500円
U-25(25歳以下)2,500円(当日要証明書(年齢のわかるもの)提示)
Vチケット(日本在住のベトナム人の方)2,500円(当日要証明書(ベトナム国籍がわかるもの)提示)
※未就学児はご入場いただけません。
チケット取扱い
結城座
Tel.042-322-9750(平日10:00~18:00)
結城座オンラインチケット
http://www.youkiza.jp/
チケットぴあ
Tel.0570-02-9999(Pコード448-007) http://t.pia.jp/
ローソンチケット
Tel.0570-000-407(オペレーター10:00~20:00) http://l-tike.com/
東京芸術劇場ボックスオフィス
Tel.0570-010-296(休館日を除く10:00~19:00) http://www.geigeki.jp/t/
チケット発売日
2016年1月15日(金)
主催・お問い合わせ
公益財団法人江戸糸あやつり人形結城座 Tel.042-322-9750 http://www.youkiza.jp/
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「東京芸術劇場託児施設 だっこルーム」
東京芸術劇場での公演をご鑑賞の際、お子様をお預かりします。
【お預かり対象】生後3ヵ月から小学校入学前のお子様(定員あり)
【お預かり時間】9:00~22:00(劇場休館日は除く)
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お電話での事前予約(利用日の運営事務所1営業日前正午まで※)
※月曜日のお預かりは前週金曜日の正午まで、前週金曜日が祝日の場合は木曜日正午までとなります。
【料金】
開演30分前から終演30分後まで
~1歳児:2,560円(税込)
2~6歳児(就学前):2,160円(税込)
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小学館集英社プロダクションTel.03-3981-7003(平日10:00~17:00)