燐光群『くじらの墓標 2017』のアフタートーク・ゲストをお一人ずつ紹介しています。
23日(木)19:00の回は、小島曠太郎さんです。
小島曠太郎さんは、ラマレラ捕鯨文化研究家として知られている。『くじらの墓標』を1993年に発表した私が、数年後に彼に出会い、新たな「クジラ・ワールド」に導かれたのである。小島さんのパートナー江上幹幸さんとの共著『クジラと生きる』(中公新書)は、最近ついに絶版になったことが惜しまれる名著だ。二十年前、ラマレラに詳しい小島さんが国際交流基金のインドネシア担当の稲見さんと旧知ということがわかり、1999年に初めて三人で今も伝統捕鯨が続くラマレラに行って以来、本当にお世話になってきた。私は二回目のラマレラ訪問時、銛撃ち(ラマファ)の船に乗せてもらい参加した船団(プレダン)が、15メートルのマッコウクジラを仕留めた。そんなわけで私はおそらく世界でも珍しいクジラを捕ったことのある劇作家なのである。その時は大西孝洋、加藤ちかも一緒に行った。その体験は『南洋くじら部隊』に生かされている。何しろ曠太郎さんは沖縄在住なので、私は沖縄に行くと親戚の家には寄らなくても必ず彼の宜野湾の家には訪れているという次第である。そんなわけで私の「クジラの師」にして「沖縄の兄」曠太郎さんと、この機会にぜひアフタートークでも、話してみたいのである。
小島曠太郎さんのプロフィールは、以下の通りです。
小島曠太郎(こじま こうたろう)
文筆家・ラマレラ捕鯨文化研究者。沖縄県在住。1993年より毎年2回インドネシア、レンバタ島のラマレラ村に通い、木造帆船と手投げ銛でマッコウクジラを獲る伝統捕鯨と、クジラ肉などの物々交換経済システムによる山の民と共生関係を「ラマレラ捕鯨文化」と捉え、江上幹幸と共同で調査・研究をしている。1997年『クジラと少年の海』(理論社)で産経児童出版文化賞推薦受賞。1999年『クジラと生きる』(共著、中公新書)、2001~2004年ラマレラ・生命の物語三部作『クジラがとれた日』ほか(共著、ポプラ社)、2012年『捕鯨の文化人類学』(共著、成山堂書店)など。
24年間で捕獲を体験したマッコウクジラは72頭、2000年5月には燐光群『南洋くじら部隊』公演に向けた取材で坂手洋二氏ほかメンバーとラマレラ村を訪れてクジラ2頭を捕獲し、村人たちと幸福を分かち合った。ラマレラ訪問30年を目標に研究活動を継続中。
本公演のチケットをお持ちの方、ご予約の方はご入場頂けます。
他の日にも、以下のゲストと坂手洋二によるアフタートークを予定しています。
20日(月・祝)中根公夫さん(プロデューサー)
21日(火)水道橋博士(芸人・浅草キッド)
上演情報等、詳細は以下
↓
http://rinkogun.com/kujira_2017.html
23日(木)19:00の回は、小島曠太郎さんです。
小島曠太郎さんは、ラマレラ捕鯨文化研究家として知られている。『くじらの墓標』を1993年に発表した私が、数年後に彼に出会い、新たな「クジラ・ワールド」に導かれたのである。小島さんのパートナー江上幹幸さんとの共著『クジラと生きる』(中公新書)は、最近ついに絶版になったことが惜しまれる名著だ。二十年前、ラマレラに詳しい小島さんが国際交流基金のインドネシア担当の稲見さんと旧知ということがわかり、1999年に初めて三人で今も伝統捕鯨が続くラマレラに行って以来、本当にお世話になってきた。私は二回目のラマレラ訪問時、銛撃ち(ラマファ)の船に乗せてもらい参加した船団(プレダン)が、15メートルのマッコウクジラを仕留めた。そんなわけで私はおそらく世界でも珍しいクジラを捕ったことのある劇作家なのである。その時は大西孝洋、加藤ちかも一緒に行った。その体験は『南洋くじら部隊』に生かされている。何しろ曠太郎さんは沖縄在住なので、私は沖縄に行くと親戚の家には寄らなくても必ず彼の宜野湾の家には訪れているという次第である。そんなわけで私の「クジラの師」にして「沖縄の兄」曠太郎さんと、この機会にぜひアフタートークでも、話してみたいのである。
小島曠太郎さんのプロフィールは、以下の通りです。
小島曠太郎(こじま こうたろう)
文筆家・ラマレラ捕鯨文化研究者。沖縄県在住。1993年より毎年2回インドネシア、レンバタ島のラマレラ村に通い、木造帆船と手投げ銛でマッコウクジラを獲る伝統捕鯨と、クジラ肉などの物々交換経済システムによる山の民と共生関係を「ラマレラ捕鯨文化」と捉え、江上幹幸と共同で調査・研究をしている。1997年『クジラと少年の海』(理論社)で産経児童出版文化賞推薦受賞。1999年『クジラと生きる』(共著、中公新書)、2001~2004年ラマレラ・生命の物語三部作『クジラがとれた日』ほか(共著、ポプラ社)、2012年『捕鯨の文化人類学』(共著、成山堂書店)など。
24年間で捕獲を体験したマッコウクジラは72頭、2000年5月には燐光群『南洋くじら部隊』公演に向けた取材で坂手洋二氏ほかメンバーとラマレラ村を訪れてクジラ2頭を捕獲し、村人たちと幸福を分かち合った。ラマレラ訪問30年を目標に研究活動を継続中。
本公演のチケットをお持ちの方、ご予約の方はご入場頂けます。
他の日にも、以下のゲストと坂手洋二によるアフタートークを予定しています。
20日(月・祝)中根公夫さん(プロデューサー)
21日(火)水道橋博士(芸人・浅草キッド)
上演情報等、詳細は以下
↓
http://rinkogun.com/kujira_2017.html