Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

『くじらの墓標 2017』吉祥寺シアター公演 折り返し

2017-03-25 | Weblog
『くじらの墓標 2017』吉祥寺シアター公演。昨日の金曜日で全日程の半分を消化。
あと一週間を切りました。
3/31(金)までの公演。
3/29(水)19:30の回と、3/30(木)14:00 の回は、今日中にも満席となるでしょう。

制作の古元道広が、今回の宣伝チラシに使っていた24年前の写真と同じアングルの写真をはめこんた新チラシを製作。

写真は、左端がHiRO、右端が宗像祥子。
撮影・姫田蘭。

写真を見比べると感慨深いです。

昔の写真はこのプログにも着いています。

http://blog.goo.ne.jp/sakate2008/e/bf22bc32ec4e044709bfaa5683a386c1

23年ぶり、24年ぶりに観てくださる方も多く、今日も懐かしいお客様がいらっしゃいました。

演劇を続ける喜びと醍醐味は、確かにあります。


燐光群ホームページ

http://rinkogun.com/kujira_2017.html


       ※      ※      ※      ※      ※


くじらの墓標 2017


作・演出○坂手洋二


3月18日(土)~ 31日(金)

吉祥寺シアター


中山マリ 鴨川てんし 都築香弥子
川中健次郎 猪熊恒和 HiRO 大西孝洋
樋尾麻衣子 杉山英之 武山尚史 山村秀勝
田中結佳 宗像祥子 塩尻成花

照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響○島猛(ステージオフィス)
舞台監督○森下紀彦
美術○加藤ちか
演出助手○村野玲子
衣裳○小林巨和
文芸助手○清水弥生 久保志乃ぶ
オリジナル宣伝デザイン○遠井明巳
宣伝意匠○高崎勝也
協力○オフィス・ミヤモト
制作○古元道広 近藤順子 
Company Staff○桐畑理佳 秋定史枝 大浦恵実 鈴木菜子 
脇園ひろ美 松岡洋子 福田陽子 鈴木陽介 西川大輔 
宮島千栄 橋本浩明 内海常葉 秋葉ヨリエ
提携○(公財)武蔵野文化事業団
主催○有限会社グッドフェローズ


冷徹な現実と幻想が織りなす魅力的な社会劇  扇田昭彦

 劇作家・坂手洋二が率いる気鋭の劇団「燐光群」は、現代の社会問題やマイノリティーの人々を素材にした硬派の劇を送り出してきた。
彼らの新作「くじらの墓標」は、廃業に追いこまれた鯨捕りの漁民たちのその後を、重層的な手法で描いている。
 東京湾沿いの倉庫が舞台。そこに勤める青年イッカク (大西孝洋)は、捕鯨で生きてきた一族の子孫で、交通事故の後遺症をかかえている。そこに故郷の叔母(中山マリ)や、海難事故で死んだと思われていた五人の兄たち(川中健次郎、猪熊恒和ら)が現れて、意外な真実を浮かび上がらせる。
 抑え気味の演技、飾り気のないせりふの中から、捕鯨問題の現在が見えてくる。解体する家族の光景がそれに重なる。
 だが、この劇にはリアリズムを超えたさらに別の伏流があり、それがせりあがる後半、舞台は異様な悪夢のような光に照らし出される。
 見慣れた倉庫が不意に荒れた大海原に変わる、まさに演劇だからこそ可能な展開が見事だ。
 主張を抑え冷徹な現実と幻想を交錯させるこの「社会劇」は、魅力的である。
(朝日新聞 93年1月11日 抜粋)



3/18(土)はプレビュー。19:00開演 (※プレビューは他の上演回と条件が違います)
3/19(日)・3/20(月・祝)・3/25(土)・3/26(日)・3/31(金) 14:00開演
3/21(火)・3/23(木) 19:00開演
3/22(水)・3/30(木) 14:00 + 19:00開演
3/24(金)・3/27(月)・3/29(水) 19:30開演
3/28(火) 休演


受付開始○開演の40分前 開場○開演の30分前
開演直前・直後は(一時的に)ご入場を制限させて頂く場合がございます。
未就学児のご入場はご遠慮下さい。

アフタートーク
 以下のゲストと坂手洋二によるアフタートークを予定しています。本公演のチケットをお持ちの方、ご予約の方はご入場頂けます。

20日(月・祝)中根公夫(プロデューサー)
21日(火)水道橋博士(芸人・浅草キッド)
22日(水・夜の部) 高野己保(医療法人社団養高会 高野病院 理事長)
23日(木)小島曠太郎(文筆家・ラマレラ捕鯨文化研究家)

【全席指定】 
一般 3,800円  ペア 7,000円  当日 4,200円
U-25(25歳以下)/大学・専門学校生2,500円 高校生以下1,500円 ※U-25/学生券は前日迄にご予約の上、当日受付にて要証明書提示。

※プレビューは、全席自由・一律2500円・人数限定・劇団予約のみ扱い。
 

【前売扱所】
◆燐光群オンラインチケット(U-25/ 学生券を除く) http://rinkogun.com 
■24時間いつでもホームページ上でご予約頂き、セブンイレブンでチケットをお受け取り頂けます。
■お支払いは現金(セブンイレブン)、またはクレジットカードとなります(手数料はお客様負担)。※会員登録(無料)が必要です。

◆ご予約・お問合せ
■燐光群/(有)グッドフェローズ 03-3426-6294■ticket-rinkogun@ee.alles.or.jp
■①<お名前/電話番号/希望日時/チケットの種類と枚数>をお伝え下さい。こちらからのお返事を以てご予約とさせて頂きます。
■② 当日、開演の15分前までに受付にお越し下さい。代金と引換でチケットをお渡しします。
■■開演の10分前までにご精算頂けない場合は、あらかじめご用意したお席にご案内できない場合がございます。
■■※キャンセル・日時変更はできません。 

◆ (公財)武蔵野文化事業団
■0422-54-2011 https://yyk1.ka-ruku.com/musashino-t/
■一般前売3,800円のみ扱い。2月17日(金)発売開始。

文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)
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小島曠太郎さんとのトーク + スナメリは「食えない奴」

2017-03-25 | Weblog
上演中の『くじらの墓標 2017』、23日のアフタートーク・ゲストは小島曠太郎さんだった。

曠太郎さんと初めてラマレラに行ったのは、1999年である。この年は、ニューヨークに三ヶ月いたし、何だか海外にばかりいた。しかし怒濤の『トーキョー裁判 1999 ACT1<SCRAP A SHIP> ACT2<VOYAGE>』、忘れ難い『天皇と接吻』も上演したし、新宿梁山泊に『東京アパッチ族』も書き下ろした。まだ三十代、元気だったのだ。

曠太郎さんとはやはりラマレラの話になる。
彼はこの二十年間、ラマレラに年に二回通っている。もう四十回は行っているということか。

ラマレラのことなどは以下を御覧ください。

http://blog.goo.ne.jp/sakate2008/e/f070939ec62d1bc89e97af97d055f77e

曠太郎さんは友人の多い人である。この日もいろいろな人が来てくださった。

下関鯨類研究室・室長の石川創さんとも、再会できた。「下関市の動物」は「クジラ」に制定されているのである。
劇を観た石川さんに指摘されたのは、「シャチは共食いしない」ということ。シャチは他のクジラを食べるどう猛な存在だが、同類のシャチを食べない、家族愛に満ちた奴らなのだという。まあ鯨類どうしという意味では共食いと言うことになるのだが、シャチは食われはしないのだった。
あと、これは劇とは直接関係ないが、石川さん曰く「鯨類で唯一食べられないのは、スナメリ」だということだった。脂が多いらしく、おいしくないのだという。つまり、劇中「スナメリのスナオ」は、「直」という字で書く実直な存在として語られているが、じつは「食えない奴」だったのだ。「スナオ」役の武山尚史に教えてやらねばと思っていたが、忘れていた。

で、やはり今年、私もなんとか久しぶりにラマレラに行きたいなと思っている。


上演情報等、詳細は以下

http://rinkogun.com/kujira_2017.html
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