自分自身も『サイパンの約束』上演中なのだが、昼公演のみで終わった日、夜は笈田ヨシさん出演の『豊饒の海』を観に行く。
私は三島由紀夫をまったくいいと思わない人間なので、作品への感想はさておき。笈田さんの存在感と身体時間の充実で、劇の隙間が埋まっていくダイナミックさを、体感。
笈田ヨシさんは、私が22年前から数年間、海外メディアであるＯＣＳNews に連載していた社会時評の愛読者だったということで、初対面の時に分不相応なまでにに私のことを高く評価してくださったてい。以来、何度お目にかかっても、私のことを褒めてくださるので、果たして自分はあの頃よりも強く海外で自分の意見を主張しえているのかと、たいへん心苦しい。
でも、こうしてまた再会できて、たいへん嬉しいのである。
素敵な先輩の存在に、しおれそうな日々の心が、支えられる。
