Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

「能舞台は現代劇のフォーマットになるか」 大分で、能舞台を体験できます

2019-01-13 | Weblog

「能舞台は現代劇のフォーマットになるか」

日本劇作家大会大分大会での、注目のイベントの一つです。
なかなか一般の人間が上がることを許されない、本物の能舞台。 
 
大分劇作家大会の企画として、お申し込みいただければ、どなたでも、能舞台を体験できます。
 
 
三間四方の舞台は劇のアイデアの宝庫。舞台を使って伝統演劇と現代劇の回路を探ろう!

講師:篠本賢一

1月24日(木)・25日(金) 12:00―16:30 

平和市民公園能楽堂

定員18名(※白足袋をご持参ください) 要予約 見学OK

無料(見学は予約不要 ※見学者は足袋不要です)


能狂言は決して古臭く堅苦しいものではない。それどころか、現代劇への貴重なアイデアに満ち溢れている。今回のワークショップでは、シテ、ワキ、アイ、地謡など各登場人物の役割や、橋掛りと本舞台、さらに本舞台の9つのエリア、ワキ座の機能など、実際の舞台を使って検証し、講師オリジナルの身体訓練法、朗誦術、リーディング発表などを通じて、能楽と現代劇の回路を探る。世界演劇のなかで、今なお前衛的である能狂言の扉を開き、現代劇の新たな可能性を考察しよう。 (篠本賢一)

 

https://jpac2019-oita.org/program/34noh/?fbclid=IwAR0zl8b4J-LhLpJXBRDrxpUoNTeu8Y5VpG_TJng1-nMHTNTxrlfFjkz3Ds0

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韓国現代戯曲ドラマリーディング Vol.9

2019-01-13 | Weblog

大分での「劇作家大会」と、まったくスケジュールが重なってしまった、日韓演劇交流センターによる韓国現代戯曲ドラマリーディング Vol.9」。

はい。両方の組織に関わる立場として、重ならないように努力はしました。それだけはお伝えしておきます。

私としても、どちらかしか選択できないというのは、避けたかった事態です。

しかし、こういうことになってしまいました。

 

逆に言えば、大分に行くことのできない方は、ぜひぜひいらして下さい。

前半は東京、後半は大分、あるいはその逆、という選択もありますね。

どちらもぜひぜひ盛り立てていただければと思います。

 

座高円寺での韓国現代戯曲ドラマリーディングも、定着してきたと思います。

ぜひぜひお楽しみに。

 

 

都民芸術フェスティバル参加


韓国現代戯曲ドラマリーディングⅨ

 

『刺客列伝』
『黄色い封筒』
『少年Bが住む家』 

 

2019年1月23日~1月27日
座・高円寺1

 

現代戯曲上演による日韓文化交流事業


2019年
1月23日(水)19時 刺客列伝
1月24日(木)19時 黄色い封筒
1月25日(金)19時 少年Bが住む家
1月26日(土)14時 刺客列伝
1月26日(土)19時 黄色い封筒
1月27日(日)14時 少年Bが住む家
1月27日(日)17時 シンポジウム

 

刺客列伝

자객열전

作=朴祥鉉(パク・サンヒョン)
翻訳=木村典子
演出=川口典成

出演
川邊史也(劇団銅鑼)
喜多村千尋(劇団東京ヴォードヴィルショー)
坂本美那(Bellona model agency)
清水優華
秦由香里
辻村優子
原田理央(柿喰う客)
広田豹
前田龍佑(イッツフォーリーズ)

演出助手=脇田美帆(劇団ひまわり)

【あらすじ】
ときは1931年12月、ところは中国の上海フランス租界。ある食堂にて、独立運動家の金九(号は白凡)は、革命家としての心得とテクニックを李奉昌に伝授している。独立運動は順調には進まず、そこに食堂の店員や客人の思惑が交錯していく……。20世紀の朝鮮独立運動をメインストーリーとしながら、その登場人物によって、中国の『史記』、イスラムのアサシン教団、チェチェンの武装集団などの「刺客列伝」が挿入され、そのエピソードは未来の「刺客列伝」へと向かっていく。

朴祥鉉(박상현)

1961年ソウル生まれ。西江大学新聞放送学科に入学し、西江演劇会で活動。卒業後、大宇電子にコピーライターとして入社し、2年で退社。作家を目指し執筆活動に専念する。15歳から新春文芸に小説と詩を応募していたが、30歳の時、最後と思って出した戯曲『四〇五号のおばさんは実に善良だ』も落選。その後、東崇アートセンター、映画社などを転々とし、92年に尹政善「夕暮」を脚色・演出し演劇界デビュー。『最後の手ぶり』『青い墓の息遣い』などを演出後、1998年、『四千日の夜』を作・演出し、作家デビューをはたす。2000年~02年、オハイオ州マイアミ大学院で演劇を専攻。04年、『刺客列伝』で金相烈演劇賞、『四〇五号のおばさんは実に善良だ』で大山文学賞戯曲部門を受賞。2010年には代表作『刺客列伝』『サイコパス』など5作品を収めた「朴祥鉉戯曲集」(チアン出版社)を上梓。現在、韓国芸術総合学校演劇院劇作科教授。


黄色い封筒

노란 봉투

作=李羊九(イ・ヤング)
翻訳=石川樹里
演出=中野志朗(文学座)

出演
長瀬ねん治
宮下泰幸
橘麦(e-factory)
日沖和嘉子
柳生拓哉(演劇集団円)
江澤蛍
田崎哲也(ambrosia)
馬場太史(劇団俳優座)

演出助手=忍久保美佳

【あらすじ】
エスエム器械労働組合事務所。組合は会社に対するストを暴力的に終えさせられた。組合員のビョンノもジホも、ストに参加したことで会社から多額の賠償金を負わされている。ガンホはストに参加せず、心に自責の念と深い後悔を抱える。 ヨンヒは子育てと運動の間で引き裂かれている。会社側は容赦なく労働者たちを分断し、運動は引き裂かれる。そこにセウォル号沈没の知らせが入る。当初は乗客は全員が無事という報告がなされるが、しかし……。
分断を乗り越えるために、労働者たちの団結は可能なのか。

李羊九(이양구)

劇作家、演出家、劇団海印主宰。演劇実験室恵化洞一番地五期同人。1975年、江原道寧越生まれ、忠南大学法学部中退、中央大学演劇映画学部演出科、同大学院卒業。幼少期を山深い集落で過ごす。この時、多目的ダムの建設により、数年にわたり村人が強制移住させられ、集落が水没する過程を目撃する。後に、これが一種の国家暴力であることに気付き、創作の原点となったという。学生時代には学生運動、労働問題にも深くかかわった。2008年、水没した故郷の集落を舞台にした『ビョルバン』が新春文芸に当選して劇作家・演出家として活動をはじめる。米軍基地の町で働く売春女性たちを描いた『七軒峠』(ソウル演劇祭優秀作品賞、2013韓国演劇ベスト7選定)、高校生たちの不安な心理を描いた『廊下で』(2014評論家協会が選ぶベスト3選定)、労働問題を扱った『黄色い封筒』(レッドアワード受賞、2015韓国演劇ベスト7選定)など、社会や歴史の中の弱者に焦点をあてた作品や、人と人の絆について問いかける作品が観客の共感を呼ぶ。2017年第4回ユン・ヨンソン演劇賞受賞。執筆・演出活動だけでなく、パク・クネ政権における文化芸術界ブラックリスト事件を調査する「真相調査および制度改善委員会」の一員として、真相調査とブラックリスト白書編纂に積極的に取り組んだ。


少年Bが住む家

소년B가 사는 집

作=李ボラム(イ・ボラム)
翻訳=沈池娟(シム・ヂヨン)
演出=大澤遊

出演
内藤栄一
円地晶子(無名塾)
中島大介(太田プロダクション)
荒巻まりの(テアトル・エコー放送映画部)
遊貴まひろ
峰﨑亮介
牛尾茉由(演劇集団円)
川瀬遼太(ナノスクエア)
渡部みなみ

演出助手=村瀬千佳子

【あらすじ】
冬の寒い日、家族での朝食。そこに近所に引っ越してきたひとりの女が挨拶にやって来る。この家には父と母、そして息子のデファンが住んでいる。父と母はデファンを女の前から隠す。デファンは一四歳の時に殺人を犯し、七年の実刑判決を受けることになった。模範因だったデファンは保護観察処分になり自宅に戻っていた。自立を促す父、息子を外に出すことを恐れる母、デファンにだけ見える少年Bの存在。この朝から家族の日常が変化し始める。「僕が普通の人のように生きていけると思いますか?」午後から雪が降り始める。

李ボラム(이보람)

1986年韓国江原道東海生まれ。大学で心理学を専攻。卒業後、韓国芸術綜合学校演劇院劇作科の専門士学位を取得。カウンセリング、会社員または作家、それぞれの経験を活かして作品を書いている。2012年、再開発地域の強制撤去問題を取り扱った『皇帝漫画喫茶』がデビュー作。主な作品として、殺人事件の加害者とその家族を描いた『少年Bが住む家』(2013年度CJ文化財団CREATIVE MINDSに選定)、性的暴行の被害女性の生き方を描く『女性は泣かない』、性的少数者の少年の自殺とその後に触れる『きみがいた景色』(2015年度ソウル市劇団の創作プラットフォームに選定)、強制移住させられていた朝鮮人の跡が残るカザフスタン・ウシュトベを背景とした『記憶の跡』(2017年度ソウル演劇センターニュー・ステージに選定)、民主化運動家の夫が不審死した後の妻の生き方を描いた『二度目の時間』等。社会問題をベースとした斬新なストーリーで注目されている若手劇作家の一人。

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