満田康弘さん制作のドキュメンタリー番組『立花さんのトランク』をやっと観る。
既に11月に放送されたもの。
太平洋戦争終戦一年前の1944年8月、多くの死者を出した日本人捕虜脱走事件「カウラ事件」。捕虜としてそのオーストラリア・カウラ収容所にいた立花誠一郎さんは、まさに事件の渦中にいたはずだが、ハンセン病に罹っていたため、脱走には誘われなかった。
燐光群の『カウラの班長会議』でも、立花さんをモデルにした人物のことが描かれる。脱走事件七十年記念のカウラ当地でのイベントでの『カウラの班長会議』上演の映像も出てくる。
立花さんが亡くなられて1年余り。何度かお会いした。『カウラの班長会議』神戸公演にもいらしてくださった。
あらためて、いろいろなことを思い出し、胸が熱くなった。
満田さんは、映画『クワイ河に虹をかけた男』の監督。
ハンセン病のこと、オーストラリアのこと、戦争のこと、幾つかの要素を加え、 『立花さんのトランク』の映画化も、ぜひお願いしたい。