永井潔アトリエ館に、初めて行きました。行こう行こうと思いながら、なかなか果たせなかったのです。
画家・永井潔さんは、劇作家・永井愛さんのお父様であります。
現在は「第8回企画展 92年の自画像」を開催中。
永井潔アトリエ館は、永井潔さんの制作と生活の拠点であった練馬区の住居を改造し、アトリエのある中2階を展示スペースとして公開したものです。建物自体がとても素敵です。
1階には「絵のあるカフェ(et café)」があり、現在は「キヨシ君、よくできました!」と題して、幼少期の絵やコラージュも展示されています。なんと、三歳の時の絵まで!
自画像でたどる永井潔さんの生涯ですが、世代的に、二十代まるごとが戦争の時代であったことに、あらためて思い至りました。自画像は人物画の勉強のために描かれたということでしたが、「アトリエ」誌に書いた自画像の描き方についての文が、そのまま戯曲の描き方にも相通じる部分がありました。この文は愛さんがわかりやすくリライトされているのですが、絵の題名も、ご本人が記されたもの以外は、愛さんがつけたということで、愛さんとの親子関係は現在も続いているといえるのでしょう。
永井潔さんは 2008年9月8日に亡くなられたのですが、私はその前年にお目にかかったことがあります。愛さんとのやり取りが楽しそうで、本当に仲のいい親子関係がうかがえました。
愛さんと久しぶりにお話しし、カフェでコーヒーをいただき、偶然来場された市来邦比古さんともお話しし、ゆったりとした午後を過ごしました。
「92年の自画像」は2022年1月29日まで。毎週土曜日 8月は休館。年末は12月25日まで、新年は1月8日から。
場所は、練馬区早宮4-6-5
有楽町線/副都心線「平和台駅」南口 徒歩9分
都営大江戸線「練馬春日町駅」A1出口 徒歩13分
近くに民間の有料駐車場はあります(あいていればいいのですが)
https://www.nagaikiyoshi-atelier.com