私が今、二十代の人たちの劇団でなるべく欠かさず観ているのは、コンプソンズ。
彼らももうすぐ二十代でなくなってしまう。時の経つのは早いものだ。
皇室のことなど取り上げた「アイコ、セブンティーン」を観たときは、この世代でこういうのをやってくれる連中がいるんだ、と嬉しかった。
最新作は、劇小劇場で見た。二階の搬入口を使っていた。
下北沢の街、小劇場の世界を描いた劇。彼らが生まれる前からここで芝居をやっている私は、本当に旧世代になってしまったな、と、感慨深い。
ユーモアに回収していく部分もあるふだんに比べて、じりじりとした気持ちを隠さない。これからどこに向かうのだろう。