コロナ禍下の新宿での、スタートである。
もうずいぶん久しぶりの新宿公演である。
街のジャズ・バーを主舞台にしたこの劇は、新宿が似合う、と思っていた「直感」に従っている。
ふだんほぼ自転車移動で暮らしているものにとっては、たまに乗る私鉄さえ新鮮に感じるのだが、駅が新しくなった新宿は、歩いていて、まだ、昔とは違う街に思われて、違和感がある。
この日、新型コロナウイルスについて東京都は、新たに1万334人の感染を発表。先週の月曜日に発表された1万2211人から1877人減少、6日連続で前の週の同じ曜日を下回っているという。直近7日間平均でみた新規感染者数は1万5446.3人で、先週のおよそ85%。
一日の新規感染者が一万人という数字になれてしまってはいけない。いつも以上に敏感な劇場入りの日だった。検査は必要と思われるだけしているが、とにかく気をつけるしかない。
「ワクチンは危険」という言説も再燃しているようだが、私もワクチンよりは治療薬の方がいいと思っている。「ワクチンよりイベルメクチン」と言っていた人たちの意見は知っていた。ここにきて、一月末日、興和株式会社が、臨床試験で使用している同薬について、北里大学との共同研究(非臨床試験)から、既存の 変異株(アルファ・ベータ・ガンマ・デルタ株)と同様に、オミクロン株に対しても同等の抗ウイルス効果があることを確認した、としている。少しでも早く、「イベルメクチン」の正しい処方をきちんと示し、廉価で提供できるようにしてほしいと思う。
写真は、30年越しに見る、劇場の壁。シアタートップス。
…………
小沼純一 戯曲第一作
『 Speak low, No tail (tale). すぴぃくろう のぅ・ている 』。
2022年 2 月18日[金]~ 27 日[日]
新宿シアタートップス
http://rinkogun.com/Speak_low.html