Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

 『 Speak low, No tail (tale).  すぴぃくろう のぅ・ている 』、あと三ステージです。

2022-02-26 | Weblog

 『 Speak low, No tail (tale).  すぴぃくろう のぅ・ている 』、あと三ステージです。

26日(土)14:00 / 19:00 

27日(日)14:00 

当日券ございます。

 

写真、左より、川中健次郎、鴨川てんし、杉山英之、大西孝洋、山本由奈、猪熊恒和。撮影・姫田蘭。

 

⋯⋯⋯⋯⋯⋯

 

小沼純一 戯曲第一作

 『 Speak low, No tail (tale).  すぴぃくろう のぅ・ている 』。

 

作|小沼純一

構成・演出|坂手洋二

 

声はぼそぼそ しっぽはない。

あるいは、

声は低くて 話はしない。

 

「すぴぃくろう あるジャズ・バーのものがたり」

「のぅ・ている いるはずだったいもうとのおもいで」

 

その場にいれば、わかること。

 

ジャズバーを舞台とした、初めての戯曲。

そのときどきの、言葉たち。

ふたつの小沼純一ワールドが、交錯する。

 

『ピクニック・コンダクタ』『バードマン 鳥師たちのから騒ぎ』以来、

燐光群・久しぶりの「音楽についての演劇」。

 

  

2022年 2 18[金]~ 27 [日]

 

新宿シアタートップス

 

 

鴨川てんし 川中健次郎 猪熊恒和 大西孝洋

南谷朝子 円城寺あや 中山マリ 樋尾麻衣子 山本由奈 

杉山英之 武山尚史 町田敬介 西村順子

 

2/18(金) はプレビュー。一律3,000円。人数限定・全席自由・撮影等あり。

受付開始○開演の40分前 開場○開演の30分前

 

坂手洋二、小沼純一とゲストによる、アフタートークを予定しています。本公演のチケットをお持ちの方、ご予約の方はお入り頂けます。

26日(土)19:00 神谷一義 [音盤制作・オフノート主宰]

 

【全席指定】  予約受付開始○1月30日(日)11:00

一般前売 3,800  ペア前売 7,000  当日 4,200

U-25/大学・専門学校生 1,500   高校生以下 500 円  ※U-25以下は特別価格。前売・当日共通料金。当日受付にて要証明書提示。  

 

燐光群/(有)グッドフェローズ   03-3426-6294

当日精算予約フォーム  https://www.quartet-online.net/ticket/speaklow

①<お名前/電話番号/希望日時/チケットの種類と枚数>をお伝え下さい。

こちらからのお返事を以てご予約とさせて頂きます。

フォームでは自動返信メールにて予約完了となりますが、メール不着の際はご連絡ください。

②当日、ご来場の際に、受付で代金と引換でチケットをお渡しします。

 

車椅子スペースをご利用の方は、前日までにお申し込みください(定員あり)。

開演後はお入り頂きやすい席へのご案内となります。お早めのご来場をお勧めします。

未就学児のご入場はご遠慮下さい。

燐光群オンラインチケットでのチケットのお取り扱いはございません。

 

新宿シアタートップス

〒160-0022 新宿区新宿3-20-8 WaMall TOPS HOUSE ビル4階

03-6457-4058(劇場ロビー・主催者直通/公演期間中のみ)

 

[JR線・小田急線・京王線]新宿駅東口徒歩5分

[東京メトロ・都営線]新宿駅または新宿三丁目駅 B9出口徒歩1分

[西武新宿線]新宿駅南口徒歩5分

 

 

小沼 純一(こぬま じゅんいち) プロフィール

早稲田大学文学学術院教授。1959年東京生まれ。学習院大学フランス文学科卒業。音楽を中心にしながら、文学、映画など他分野と音とのかかわりを探る批評を展開。音楽・文芸批評家。 著書に『武満徹 音・ことば・イメージ』『バカラック、ルグラン、ジョビン 愛すべき音楽家たちの贈り物』『ミニマル・ミュージック その展開と思考』『魅せられた身体 旅する音楽家コリン・マクフィーとその時代』『映画に耳を』『音楽に自然を聴く』『本を弾く』他多数。創作に『し あわせ』『サイゴンのシド・チャリシー』『sotto』『しっぽがない』ほか。編著に『武満徹エッセイ選』『高橋悠治対談選』『ジョン・ケージ著作選』『柴田南雄著作集』ほか。NHK Eテレ『"スコラ" 坂本龍一音楽の学校』のゲスト講師としても出演。

 

http://rinkogun.com/Speak_low.html

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女性が主人公の「民衆の敵」

2022-02-26 | Weblog

女性(オリジナル版の博士の姉)を主人公として再構成した「民衆の敵」を、名取事務所さんが「ペーター・ストックマン~『人民の敵』より」として、上演中である。知られている話だし、オリジナルからの変更のコンセプトが明確なので、ノルウェーで毎秋やっている「イプセン・フェスティバル」に参加すれば、注目されるかもしれない。赤いスーツで決めた森尾舞さん、「正義」の困難さを体現する西尾友樹さんが熱演。自分の本番中だが、上演が夜だけの日なので、昼公演を見ることができた。

じつは私も「民衆の敵」を、女性を主人公にして上演したことがある。2006年、俳優座劇場。燐光群版は、告発する側の博士(温泉施設専属医)を女性に変更し、大浦みずきさんが演じた。その夫を猪熊恒和、ライバルとなる町長を中山マリ、と、それぞれ性別を変更したのである。もともと陰惨でシビアな話だが、かつて宝塚のトップであった大浦さんが主人公をしなやかに明るく演じることで、朗らかで前向きな上演となった。彼女との出会いはとても充実していたし、大浦さんに当て書きさせていただきたいと思って約束していたが、三年後に肺がんで亡くなられた。本当に残念だった。

上演記録

http://rinkogun.com/2006-2010/entori/2006/5/26_An_Enemy_of_the_People.html

十年以上前だが、ノルウェーの「イプセン・フェスティバル」では、かつて観客としていろいろな国の上演を観ることができた。イランの学生たちによる自国では上演が難しいということだった「ゆうれい」や、ポーランドの「野がも」、倉庫で上演されたシンプルだが躍動的な「民衆の敵」など、印象的だった。私が劇作家協会の会長だった時期だったので、ノルウェーの劇作家協会事務所を訪ねた。十八世紀築、この街で二番目に古い建物で、かつては市役所や監獄だったといい、壁には船からの砲撃によって空けられたという穴があった。旧知の劇作家・演出家レーネ(Lene Terese Teigen)さんにもいろいろ話を聞いたし、彼女がシーズンによって家族と過ごす山の中のコテージにも招かれた。かの国では既に管理職の半分以上が女性だった。
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