Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

辺野古で日当をもらって抗議活動をしている人はいない。弘兼憲史氏はどんな「裏をとった」のか、しっかりと証明していただきたい。

2024-10-21 | Weblog
漫画雑誌「モーニング」(講談社)掲載の弘兼憲史「社外取締役 島耕作」の中で、名護市辺野古の新基地建設に抗議する側が、日当をもらっていると表現するシーンが描かれていた。X(旧ツイッター)では「根拠を示すべき」「デマだ」などと指摘するコメントとともに広く拡散されている、という報道があった。
漫画はフィクションで、実在の人物や団体名とは関係ないとしているものの、「辺野古埋め立て地」や「普天間飛行場」など具体的な固有名詞が出てきており、名護市辺野古の新基地建設現場、その座り込み抗議などのことを描いているのは明らかのようだ。
私は当該マンガを見ていないが、漫画では、主人公の島耕作らが飲食をしながら辺野古の埋め立て現場を見渡す場面が描かれているらしい。
登場人物の女性が辺野古の埋め立て工事について説明するシーンで
「抗議する側もアルバイトでやっている人がたくさんいますよ。私も一日いくらの日当で雇われたことがありました」
と説明しているという。

「反対運動が金で動いている」というデマはさんざん出回ったが、過去に同様の内容を放送したテレビ番組について既に「根拠として薄弱」とする司法判断が示されている。
もとよりデマだとはっきりしている内容を、また平気で自明のことのように言い立てるのだから、悪質である。

作者の弘兼氏は20日、東京都内で琉球新報の取材に対し、「(講談社から)何も言うなと言われている」とした上で「裏を取るというか、知り合いから聞いたので書いた」と語ったという。

私も問いたい。「日当をもらったのは誰ですか」「その日当を出したのは誰ですか」。
どんな裏をとったのか、しっかりと証明していただきたい。

写真は八月下旬の辺野古。大浦湾から。





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