Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

ネタニヤフ首相とガラント前国防相に、逮捕状

2024-11-22 | Weblog
日本時間でいえば昨日深夜、国際刑事裁判所(ICC、本部オランダ・ハーグ)が21日、イスラエルのネタニヤフ首相とガラント前国防相に対し、逮捕状を出したと発表した、という第一報が来た。パレスチナ自治区ガザで続くイスラム組織ハマスとの戦闘を巡る戦争犯罪や人道に対する罪の疑い。イスラエル側は攻撃のさい、戦闘員と民間人を区分けしてはいない。
両氏は、ガザの市民に対して、食料や水、医薬品など生活に必要不可欠なものを意図的に供給しなかった疑いなどがある。
2人は少なくとも昨年10月8日から今年5月20日の間に、人道に対する罪と戦争犯罪を犯した疑い。

ICCはイスラム組織ハマスの軍事部門トップ、ムハンマド・デイフ氏にも戦争犯罪の容疑で逮捕状を発行した。イスラエル軍はデイフ氏を殺害したと発表しているが、ICCは生死が確定していないとして発付を決めた。

ICCのカーン主任検察官は既に5月、昨年10月のハマスによるイスラエルへの攻撃、パレスチナ自治区ガザにおけるイスラエルの軍事対応にそれぞれ関連して戦争犯罪があったとして、逮捕状を請求していた。
9月にイスラエルは「ICCはガザ情勢に関し管轄権がないと主張。ICCのカーン主任検察官が逮捕状請求前にイスラエルに調査の機会を与えなかったのは違法だ」と声明を出していた。

逮捕状が発行されたため、ICCに加盟する124の国と地域を訪問時に逮捕される可能性がある。イスラエルはICC非加盟だが、パレスチナ自治政府は2015年に加盟している。
ICCは、ガザでの戦闘でネタニヤフ氏とガラント氏が、ガザの食料や水などの生活必需品の供給を意図的に制限し、飢餓を戦争の手段として用いたと「信じるに足る根拠がある」と強調。また、ガザの民間人への攻撃に対する刑事責任があると説明した。

ICCの検察局のカーン主任検察官は声明を発表し「私たちはイスラエルとパレスチナの国際犯罪の犠牲者に意識を向けるべきだ。どのような状況でも国際人道法は守られるべきだ」「ガザ地区やヨルダン川西岸で国際犯罪の疑いがある行為が拡大し続けていることを深く懸念している」とした上で、今後も捜査を続け、責任を追及する可能性についても言及した。

イスラエルのヘルツォグ大統領は声明で、ハマスがガザの民間人を「人間の盾」として利用していると主張。ハマスが人質約100人を依然拘束する中、昨年10月のハマスによる奇襲を受けたイスラエルには国民を守る義務と権利があると訴え、逮捕状発付の決定は、こうした点を無視している」「テロリズムから自国を守るという民主主義国家の当然の権利を侵害する道徳的に破たんした行為だ」などと反論。

イスラエルは反発するだろうが、世界は一刻も早く殺戮をやめさせたいのだ。

イスラエル首相府は21日、ICCについて「差別的な政治団体だ」としたうえで、「反ユダヤ的な決定だ」と非難する声明を発表した。ネタニヤフ氏は声明で、「不条理な行為を拒否する」「圧力に屈しない」と表明。
イスラエル政府は「ハマスに対する戦争は国際法にのっとっている」と主張している。

米国がハマスをテロ組織に指定するという誤謬は、このようなときに悪用される。
アメリカ自体がICCに加盟していない。
バイデン米大統領はカーン主任検察官による逮捕状請求を「言語道断」と述べていた。
アメリカ・ホワイトハウスのジャンピエール報道官は21日、記者会見で「われわれは逮捕状を出した裁判所の決定を根本的に拒否する。検察官が逮捕状を急いで請求したことやこの決定につながった手続き上の過ちを深く懸念している」と非難したという。
トランプ次期政権に指名された何人かは、逮捕状が実際に発行されるなら「米国はICCを制裁する」と主張しているそうだ。

いったい何をする気だ。

今年9月には、逮捕状が出されているロシアのプーチン大統領がICC加盟国のモンゴルを訪問したが、モンゴル政府は逮捕しなかった。
モンゴルにとってロシアは重要な貿易相手国で、両国関係を重視したものとみられているが、ICCの関係者は、加盟国であっても逮捕されずに訪問できるという誤った前例になるとして、懸念を強めていた。

実効力が伴わなくても、「ネタニヤフとプーチンに逮捕状が出ている」ことは、事実である。
それが、「歴史上のアリバイ」で終わってはならない。
今日の今現在にも、殺戮は続けられているのだ。



以上、備忘録として。
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島酒十徳道 島酒とは泡盛のことである

2024-11-22 | Weblog
島酒とは泡盛のことである。

まあこういうものは「言っているだけ」である。
言っていけないことでもない。
沖縄にいると気分はテーゲーである。

「百薬の長」は、心から信じたい。

「親父の小言と冷や酒は後で効く」みたいなやつではないからいいか。


いよいよ全体をまとめていく時期だが、稽古はなかなか進まないものである。

燐光群新作『沖縄戦と琉球泡盛』。
ラストシーンをラストシーンと思わず、ふつうに稽古している。
時として、そういうものである。


※   ※   ※

燐光群新作『沖縄戦と琉球泡盛』

11月30(土)〜12月8日(日)
東京・吉祥寺シアター


岡山、関西公演もございます。


詳細は以下を御覧ください。

https://rinkogun.com/featured/after-talk-guest-okinawasenn/
https://rinkogun.com/portfolio/20241130_okinawasenntoryuukyuawamori/




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