Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

稽古場での通し稽古

2024-11-25 | Weblog
『沖縄戦と琉球泡盛』、稽古場での通し稽古。

『沖縄戦と琉球泡盛』(明石書店)の著者・上野敏彦さんが稽古を見にいらした。
この劇は、この書にインスパイアされた部分のある作品である。タイトルもお借りした。厚く御礼申し上げます。

上野さんご本人から「好きに使っていい」と言われている。引用・参照させていただいているところもある。
私自身も取材をしている。
泡盛と「沖縄の戦争」について、ジャーナリズムと演劇が共に取り組んだ作品であるともいえるだろう。

撮影の姫田蘭さんもいらした。撮影していただいた。なのでこの写真を掲載できている。

写真に写っている稽古場は出て、二日間別な稽古場に移り、それからの劇場入りとなる。ちょっと変則的なスケジュールだ。

写真に写っているのは、左から、猪熊恒和、川中健次郎、南谷朝子、吉村直、大西孝洋、鴨川てんし。

※    ※    ※

燐光群新作 『沖縄戦と琉球泡盛』

作・演出 坂手洋二

11月30日(土)〜12月8日(日)

東京・吉祥寺シアター


坂手洋二書き下ろし・演出の新作『沖縄戦と琉球泡盛』
過去そして現在、島々を囲む「戦争」の脅威に抗い、六百年の歴史を誇る蒸留酒「泡盛」を造り、愛し、嗜んできた、沖縄のスピリッツ。その魅力に迫る、真剣かつテーゲー(いい加減)な、イッペー・ウムサン(とても楽しい)、エンターテイメント。


「同じ米、同じ麹でも、蔵ごとに違う酒ができる。人間も同じさ」
「泡盛も、平和も、育てるものだよ」
「何十年も貯蔵し熟成させる古酒を残すには、戦争(いくさ)で壊されないようにしなくちゃねー」
第二次大戦中、「鉄の暴風」と呼ばれた米軍の猛攻にさらされた、日本最大の地上戦激戦地・沖縄。
貯蔵百年を越す、永く伝わる古酒を地中に埋め守ろうとしても、根こそぎ破壊され、全ての泡盛が失われた。
黒麹菌なくしては、泡盛製造は再開できない。瓦礫の山を掘り起こし、黒麹菌の残骸を発見し、復興の土台を作った者がいた。
合理化・工業化に抗し、たった一人の後継者が昔ながらのやり方で切り盛りする酒造所と家族たち。
泡盛にマッチする「琉球食」を極めようとして「アメリカ」と出会い直す料理人。
幻の古酒を出す、どことも知れぬ場所に存在した伝説の「泡盛バー」を探索し夜の町に迷い込む者。
離島に流れ着き酒造所に務め、やがて島に自衛隊が配備され、新たな緊張関係に戸惑う者……。
泡盛にまつわる様々な人間模様が描かれる。
自然の恵み、人の思い。いちどは戦争で破壊された、暮らしと文化。
人々の理想、沖縄ならでは豊かな生活を残すためには、平和が守られなければならないという思いを込めた新作、『沖縄戦と琉球泡盛』に、どうぞご期待ください。


本作は、上野敏彦著『沖縄戦と琉球泡盛』(明石書店)にインスパイアされた部分のある作品です。タイトルもお借りしました。厚く御礼申し上げます。




CAST
円城寺あや 南谷朝子 吉村直 鴨川てんし
川中健次郎 猪熊恒和 大西孝洋 三浦知之
樋尾麻衣子 武山尚史 瓜生田凌矢 徳永達哉
尾形可耶子 西村順子 宅間脩起 高木愛香 青山友香
声の出演=中山マリ


STAFF
照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響○内海常葉
舞台監督○大山慎一
美術○じょん万次郎
衣裳○ぴんくぱんだー・燐光群衣裳部
人形制作○秋葉ヨリエ
擬闘◯山村秀勝
演出助手○城田美樹
進行助手○坂下可甫子 宅間脩起
文芸助手○清水弥生 久保志乃ぶ
衣裳助手○中山マリ 遠藤いち花
舞台協力○森下紀彦
舞台収録・写真撮影○姫田蘭
イラスト◯石坂啓
宣伝意匠○高崎勝也
協力○浅井企画 アットプロダクション 青年劇場
オフィス西村 InnocentSphere プロダクション・タンク
制作○ Caco 尾形可耶子 島藤昌代
Company Staff○桐畑理佳 田中結佳 鈴木陽介 宮島千栄
主催 有限会社グッドフェローズ
協力 公益財団法人武蔵野文化生涯学習事業団
後援 沖縄県酒造組合




11月30日(土) 18:00開演(プレビュー)
12月1日(日) 14:00開演 ※
12月2日(月) 14:00/19:00開演
12月3日(火) 14:00開演 ※
12月4日(水) 14:00開演 ※
12月5日(木) 14:00/19:00開演
12月6日(金) 19:00開演
12月7日(土)  14:00/19:00開演
12月8日(日) 14:00開演


※=アフタートークあり
12月1日(日) ゲスト 上野敏彦氏(記録作家、コラムニスト、元共同通信編集委員)
12月3日(火) ゲスト 石坂啓氏(漫画家)
12月4日(水) ゲスト 有田芳生氏(元参議院議員・ジャーナリスト)




【全席指定】
プレビュー 3,000円
一般前売 4,200円  (当日4,500円)
ペア前売 7,600円
*U25(25歳以下)/学生 2,000円
*高校生以下 1,000円
*障がい者割引 3,000円
障がい者の介助者割引3,000円
*印は受付にて証明書等をご提示下さい
※30日(土)はプレビュー。一律3,000円。(人数限定・全席自由席・撮影等あり)
※未就学児のご入場はご遠慮下さい。


○岡山公演
12月13日〜15日
岡山芸術創造劇場 ハレノワ 小劇場

○吹田公演
12月21日・22日
吹田市文化会館 メイシアター 中ホール




https://rinkogun.com/portfolio/20241130_okinawasenntoryuukyuawamori/

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日本の国土である南西諸島からアメリカがミサイルを撃つことを、日本政府は容認するのか

2024-11-25 | Weblog
燐光群新作『沖縄戦と琉球泡盛』後半では、沖縄・南西諸島で、この11月1日からの〈キーン・ソード〉を皮切りに、日米合同訓練が行われていることを、描いている。
「ハイマース」も「EABO」も、戯曲の中のセリフで既に語られている。現実の進行とクロスする演劇だ。
訓練されているのは「日米の作戦」である。相変わらず自衛隊は後方支援などと言っているが、日本の国土である南西諸島からアメリカがミサイルを撃つことを、日本政府は容認するのか。
憲法違反どころの騒ぎではない。
明確な日本の「参戦」宣言だ。
日本の大マスコミがしっかりと報じないことに呆れていたが、ついに共同通信が記事を配信した。

共同通信によれば、台湾有事の際、米軍がミサイル部隊を南西諸島とフィリピンに展開させ、軍事拠点を設ける方針であることが24日、分かった、という。

南西諸島への自衛隊配備の段階でさえ最初は「ミサイルは持ち込まない」と嘘を言い、結局は持ち込み、ついにあからさまに日米合同訓練を行い、ミサイルも「日米合同」の方針のもとに計画されていたということ、「台湾有事」を日米委合同で行うことを、堂々と言い始めたということだ。

共同通信は以下のように述べている。

自衛隊と米軍は12月中に台湾有事を巡り初の共同作戦計画策定を目指しており、ミサイル部隊の展開方針を盛り込む。
台湾の武力統一を排除しない中国に対抗する日米の基本構想が明らかになった。有事が起きれば広大なエリアが「戦域化」し、中国による部隊拠点への攻撃で周辺住民が巻き込まれ、犠牲となる恐れがある。日米関係筋への取材で判明した。
関係筋によると、鹿児島県から沖縄県の南西諸島に展開するのは、高機動ロケット砲システム「ハイマース」などを保有する米海兵隊の「海兵沿岸連隊(MLR)」。
台湾有事の切迫度が高まった初期段階で、小規模部隊の分散展開を柱とする運用指針「遠征前方基地作戦(EABO)」に基づき、有人島に臨時拠点を設ける。自衛隊は弾薬や燃料の提供など後方支援を担うとみられる。
フィリピンには米陸軍の多領域任務部隊「マルチ・ドメイン・タスク・フォース(MDTF)」傘下のミサイル部隊を置く。

なぜみんな黙っているのか。

サイバー攻撃に対する取締と称しての動きも報じられているが、反戦平和を訴える者への締め付けは必ず強化する。
表現の自由は確実に抑圧される。
劇作家協会の会長、理事として動いていた頃、安倍政権時代の安保改悪時に、表現界として反対の声を上げる動きをとり、一時は拡がったが、その後が続かなかった。
今からでも声を上げるべきである。


※   ※   ※

燐光群新作『沖縄戦と琉球泡盛』

11月30(土)〜12月8日(日)
東京・吉祥寺シアター


岡山、関西公演もございます。


詳細は以下を御覧ください。

https://rinkogun.com/featured/after-talk-guest-okinawasenn/
https://rinkogun.com/portfolio/20241130_okinawasenntoryuukyuawamori/



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いろいろな国の楽器を活用する

2024-11-25 | Weblog
演劇には、時に、音楽、歌や、演奏がある。
劇団での仕事では、自分自身が楽器を用意することがある。
いろいろな国に行かせていただくと、それぞれの国の楽器を手に入れて帰ることが多いのである。
この辺は、どこかに書いた気がするので省略。

で、時として、そういう楽器を活用する。

写真は、ルーマニア公演のときにどこか地方で、確か屋台で購入した、ウリかひょうたん(たぶん)を利用した笛。
面白い音がする。
私も何かで吹いた覚えがあるが、劇団備品扱いになってから、ずいぶん使っていなかった。

で、今回、久々の登場。
和製の篠笛を吹く場面もあるイカさんが、吹くことになった。
前作『地の塩、海の根』でも、有段者だから当然だが柔道着がはまっていたし、ツナギも似合っていた、イカさんである。
イカさん、今回も、いろいろなことをする。大活躍である。

イカさん、というのは、高木愛香のことである。なぜそんな通称愛称になったかというと、それはわかる人にはわかる。今回はまだ教えない(笑)。

で、この笛。
ルーマニアというか、単なるヨーロピアンではない音がする。
お楽しみに。


泡盛のことばかり考えていますが、音楽のことも考えています!


※   ※   ※

燐光群新作『沖縄戦と琉球泡盛』

11月30(土)〜12月8日(日)
東京・吉祥寺シアター


岡山、関西公演もございます。


詳細は以下を御覧ください。

https://rinkogun.com/featured/after-talk-guest-okinawasenn/
https://rinkogun.com/portfolio/20241130_okinawasenntoryuukyuawamori/
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