一昨日から、日本列島は強烈に発達した低気圧の影響を受けて強風雨に襲われた。特に土曜日の晩は家の壁に豪雨が叩きつけて家ごと飛ばされてしまうんではないかと心配するほどであった。
しかし、日曜になると台風一過、爽やかな青空が表れて、青天白日を仰ぐ思いだった。
今日は、その晴天を受けて、春爛漫の好日。昨日半日仕事をしたのを言い訳に、午後からカメラをもって表へ飛び出した。
今日は、何の日かというと佛生會、つまり釈尊の誕生日とされる日なのだ。
釈尊の父はシュッドーダナで、インド・ネパール国境に近いパンジャブ地方のチロルコート付近の国の執政官だった。母はマーヤー夫人。彼女がお産のため実家にゆく途中ルンビニの花園で産気づかれた。このとき天から甘露の雨が降り、産湯の代わりをしたことから、4月8日には寺院で祝われる花祭りのときには、花で飾った花御堂を作り、誕生佛に甘茶を注ぐ行事をする。また、花御堂の中の誕生佛は、釈尊が生まれたとき「天上天下唯我独尊」と叫ばれた姿を現している。
家から、歩いて10分ほどの浄土宗森厳寺に来た。佛生會に合わせて、庫裡の前に花御堂がしつらえてあった。オカブはこの寺の付属の幼稚園の卒園生である。幼いころ、花御堂を見てこれはなんなのだろうか?と疑問に思った記憶がある。その当時は、花御堂は先年焼失した木造の本堂の正面に置かれていた気がする。
オカブも花御堂の誕生佛に甘茶をかけ、手を合わせた。
灌佛會おさなごあまた集いきて 素閑