昨日、叔母からズッキーニを貰った。
そこで、昨晩からかーたんがラタトゥイユを作ってくれた。
ラタトゥイユとは、南フランスはプロヴァンス地方名物のトマト味の料理。
そこで、今日の晩餐はとことんプロヴァンス風で行こうと決める。
アイユも作った。「アイユ」とはフランス語でニンニクのこと。プロヴァンス方言ではアイヨリと言う。語源を離れて、これはプロヴァンスから南フランス地方の名物のニンニク入りマヨネーズのことだ。折しも、今日、アマゾンで注文していた元朝日新聞パリ支局長の牟田口義郎氏の著書『地中海のほとり』が届いた。その中で、この「アイユ」の作り方をフランス文学者の故村松嘉津女史が情熱を込めて語っていると記されている。
オカブはアイユの作り方など知らないが、市販のマヨネーズに市販のチューブ入りのおろしニンニクを混ぜてアイユだと思っている。これが本当かウソか知る由もない。アイヨリは10年ほど前南フランスを訪れた時に喰ったが、酸味もニンニクの香りもないバターのようなものだったと記憶している。
料理は美味かった。
葡萄酒はボルドーの赤。本当はコート・デュ・ローヌかプロヴァンス・シャトー・ヌフ・デュ・パップにしたかったのだが、そんなものを売っている酒屋が手近にないのと金が無いのとで、名前ばかりの「ボルドー」を西友で買ってきて誤魔化した。
かーたんは、抗癌剤治療で酒は一滴も飲めないので、オカブが一本飲み干した。さすがに酔っぱらった。、昔は、葡萄酒一本くらいは何でもなかったのに、歳を取ったものだ。
庭の樹の葉の打ち鳴らす夏の夜や 素閑