昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

絵踏

2018-03-05 00:14:55 | 俳句

「苦あれば楽あり」と言う。
まことに、その通りだと思う。
楽があれば、苦がある。
失うもの、今よりも辛きこと、楽だからこそ味わう苦などは、誰しも経験することだ。
逆に、苦だから味わえる楽もある。
楽ばかりでは「楽」の有難味は分からない。
人生の辛酸を舐めてこそ、幸福の真底を尽くせるというものだ。
苦と楽は物事の裏表で、切り離すことができない。
どちらか一方だけだとしたら、世の中、実に空虚なものになってしまう。
苦もまた楽しの心境というものもあるのではないか?

裸足にてやふやふ絵踏むめふとかな   素閑

風すがし日差しまぶしき絵踏みかな   素閑

暮れつつもまだ日残れる絵踏みかな   素閑

はじきにて無心に遊ぶ絵踏みかな   素閑

藍に染めし糸の束なり絵踏みかな   素閑

教条もいまは長閑か絵踏みかな   素閑

けふ撒きてあす耕せり絵踏みかな   素閑

仮寝せばあけのからすや絵踏みかな   素閑


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