自然コレクション

秋田の田舎暮らし!
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巴館に行ってきました

2022年11月08日 04時20分00秒 | 霊場
巴館の調査
 由利町の鮎川地域の最深部に屋敷集落があります。今は車道があるので、そんなに隠れ集落感はありませんが、どう考えてもこんなところに人が住んでいたとは思えないところです。そこに巴館という城郭跡があります。屋敷番学はこの地方の本海番学とは違い一種独特に文化が引き継がれています。
ちなみにとても優秀な方が多い地区です。



 巴館は、旧由利町屋敷地区の鮎川と天拝川に挟まれた南北に細長い微高地(比高5-10m)に築かれた丘城です。主郭は佐藤住建の上部です。

鮎川と天拝川を自然の濠としています。

城の規模は推定 東西60m×南北300mほど、内部は大きくは堀で仕切られた南・北の2郭群からなり、北側の郭群が本郭と言われています。


本郭も5mの段差で区画された南・北の2郭構造になっていて、規模は南側の上段郭が東西10m×南北25mほど、北側の下段郭が推定 東西50m×南北100mほど、北側の郭が居住空間、南側の郭が物見郭と思われます。
現在の由利原高原につながる道路はなかったので、農民を守る為にはとても堅牢な要塞であったと思われます。

また堀を挟んだ南側稜線に3-4段の段郭群が構築され、本郭を防御する構造になっています。


現在は、本郭部分が車道建設により大きく削り取られ、また南側の段郭部分は家屋が建てられ遺構の大部分が消滅しています。

 巴館は、伝承によるば仁治年間(1240-42年)、木曽義仲の奥方(家人) 巴御前の一族の巴太郎頼勝がこの地に来て居住した館と言われています。

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