今日は施設へバリデーションの仕事へ行った日です。
午前のグループバリデーションではお年寄り達も
ミーティングを楽しんでいただき、会話も多かったのですが
午後は眠気に勝てない方もいたりで、きちんとしたバリデーションは
出来なかったのが現状でした。
でも、歌の大好きなあるお年寄りにとってはとても楽しい会に
なりました。
彼女は末期ガンで肺炎を起こしている状態でした。
認知症のその方は自分の病状を分かってはいません。
疲れやすいけど、大丈夫!というばかり。
そして歌を楽しそうに歌うのです。
時々ゼーゼー苦しそうになるのですが。
グループミーティングが終わった後も夕食ぎりぎりまで
ミーティング部屋に来て、昔の歌のCDを全部一緒に
歌い、ハミングし、身体でリズムをとっていました。
残された日々を大好きな歌と共に過ごして頂きたいです。
歌違いですが、私が気になっていた目の不自由な
心も閉ざしているNさんに、
昨日見つけた和歌をメモして、愛知県鳴海出身の
その方の前で読み上げました。
Nさんはきっとご存じの歌だろうとおもいますが、
喜んで下さるかと思って持ってきました。
遠くなり 近くなるみの 浜千鳥
なく音にしほの 満ち干をぞ知る (藤原為守)
分かりますか?鳴海ですよ。
これを聞くとその方は、この上ない笑みを浮かべて
「 もう一度読んでください 」 とおっしゃいました。
もう一度読みだすと、一緒に声を大きく諳んじて下さいました。
そしてそのあと、お経を大きな声で唱えられました。
毎朝毎晩唱えられているとか、そのあと私を気遣い
また会うのを待っています。貴方のお陰で勉強出来ました。
気をつけてお帰り下さい。
と言ってくださいましたので、私も、
また来週お会いしに来ます。私もNさんのお陰で和歌を勉強出来ました。
ありがとうございます。
お身体にお気をつけくださいね。
といって手を握り、細い肩を抱きました。。。
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