先月、29日、30日のシアタークラシックス
WSに、お出かけ下さった方々、ありがと
うございました。
無料なのに、質が高い、面白かった、と
おっしゃっていただき、これは大方演出の
三田地 里穂さんへの賛辞と思われますが
うれしかったです。絵画でいえば、デッサン
のような舞台だったと思います。照明も衣装も道具も
何もない空間に、役者が役を生きるのですから。
さて、俳優業は暇となりましたが、プライ
ベートでは、母や叔母の病院への付き添い
運転手、家での二人の専属ヘルパー、ピラ
ティス、タップダンスレッスン、自分の病
院検査診察(私の心臓はどうやら大人しく
今のところ、安定しているようです)
などで、忙しくしています。
今日は、母たちに一泊のショートステイし
てもらい、昼間は映画「ゴッホとヘレーネ
の森 クレラー=ミュラー美術館の至宝」
を見ました。今開催されている、上野の森
美術館の「ゴッホ展」を観る前に、見てお
きたかったのです。ゴッホは、私の最も好
きな画家なので。
ヘレーネ・ クレラー=ミュラーは、ゴッホ
の後の時代の、オランダの資産家でありな
がら、ゴッホの作品から彼の魂に共感し
ほとんど無名のゴッホの作品を個人で300
点も収集し、美術館を建ててしまった女性
でした。
ゴッホが弟へ書いた手紙や、ヘレーネが
ゴッホについて書いたものを織り混ぜ、
ゴッホの足跡と作品たちを、自然とともにた
どる作品でした。私も、ヘレーネの森とそ
こにある美術館に、死ぬ前に是非行ってみ
たいと思います。
早く行かなきゃ、ですね。
夜は高円寺へ。予約していた、9月出演
した「ランチ」の演出家、嶽本あゆ美さん
の脚本・演出の 女人往生 環 II「パター
チャーラー」と「韋提希イダイケ」の舞台
観賞でした。「ランチ」で共演した杉嶋美
智子さんも出演しています。今日が初日。
始めは、舞踊劇「パターチャーラー」、恋
多き美女パターチャーラーが富、家族、美
貌の全てを失い、ブッダによって救済され
る、物語。なかえ えみさんの舞踊と、能
楽、囃子、義太夫三味線が素晴らしかった。
二本目の現代能「韋提希イダイケ」はブッ
ダの時代と現代を交錯させ、仏説「大舎城
の悲劇」より、生まれる以前に、負の烙印
を負わされた子と、その家族の物語。ア
ジャセ王子と現代の長男を人形(人形造形
作家による)を使いながら、これまた邦楽
が効果的に入れられていました。
二本とも、深い話で秋にふさわしい芸術的
な舞台となっていました。
場所は、座・高円寺 8日は13:30 と
18:30の2回です。
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