一本の葦

あんなこと・こんなこと・・・

 芸術の秋 その1

2019-11-08 00:41:00 | Weblog
 
 先月、29日、30日のシアタークラシックス
 
WSに、お出かけ下さった方々、ありがと
 
うございました。
 
無料なのに、質が高い、面白かった、と

おっしゃっていただき、これは大方演出の
 
三田地 里穂さんへの賛辞と思われますが
 
うれしかったです。絵画でいえば、デッサン

のような舞台だったと思います。照明も衣装も道具も

何もない空間に、役者が役を生きるのですから。


さて、俳優業は暇となりましたが、プライ

ベートでは、母や叔母の病院への付き添い

運転手、家での二人の専属ヘルパー、ピラ

ティス、タップダンスレッスン、自分の

院検査診察(私の心臓はどうやら大人し

今のところ、安定しているようです)

などで、忙しくしています。

今日は、母たちに一泊のショートステイし

てもらい、昼間は映画「ゴッホとヘレーネ
 
の森 クレラー=ミュラー美術館の至宝

を見ました。今開催されている、上野の森

美術館の「ゴッホ展」を観る前に、見てお

きたかったのです。ゴッホは、私の最も好

きな画家なので。


ヘレーネ・ クレラー=ミュラーは、ゴッホ

の後の時代の、オランダの資産家でありな

がら、ゴッホの作品から彼の魂に共感し

ほとんど無名のゴッホの作品を個人で300

点も収集し、美術館を建ててしまった女性

でした。

ゴッホが弟へ書いた手紙や、ヘレーネが

ゴッホについて書いたものを織り混ぜ、

ゴッホの足跡と作品たちを、自然とともにた

どる作品でした。私も、ヘレーネの森とそ

こにある美術館に、死ぬ前に是非行ってみ

たいと思います。

早く行かなきゃ、ですね。  






夜は高円寺へ。予約していた、9月出演

した「ランチ」の演出家、嶽本あゆ美さん

脚本・演出の 女人往生 環 II「パター

チャーラー」と「韋提希イダイケ」の舞台

観賞でした。「ランチ」で共演した杉嶋美

智子さんも出演しています。今日が初日。

始めは、舞踊劇「パターチャーラー」、恋

多き美女パターチャーラーが富、家族、美

貌の全てを失い、ブッダによって救済され

る、物語。なかえ えみさんの舞踊と、能

楽、囃子、義太夫三味線が素晴らしかった。


二本目の現代能「韋提希イダイケ」はブッ

ダの時代と現代を交錯させ、仏説「大舎城

の悲劇」より、生まれる以前に、負の烙印

を負わされた子と、その家族の物語。ア

ジャセ王子と現代の長男を人形(人形造形

作家による)を使いながら、これまた邦楽

が効果的に入れられていました。
 
二本とも、深い話で秋にふさわしい芸術的

な舞台となっていました。

場所は、座・高円寺 8日は13:30 と

18:30の2回です。



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