「人の役に立つこと」 は大人の私たちが生きていくうえで
一番必要なことかもしれないと、お年寄りたちと話していて
思うこのごろです。
死にたい! という90才のお年寄りは、
自分はもう人の役に立たないから、とおっしゃいました。
子供の役に立ち、夫の役に立ち、舅姑の役に立ち、
一人になり施設に入って役に立つことができなくなった。
介護され、迷惑をかけるばかり・・・。
生きていてもうなにもいいことはないと。
人には3つの基本的欲求があります。
愛し愛される欲求、人の役に立ちたい欲求、安心安全でいたい欲求、
人の役に立とうとすることは、
愛することに愛されることにつながっているとおもうのです。
彼女に私が言えたことは、いろいろ苦労をされて生きてこられて
○○さんは努力努力の素晴らしい生き方をされて来られましたね。
○○さんは私の目標です。
今も、介助している若い人たちに○○さんの生き方は
勇気を与えているのですよ。
そして、いろいろな気付きを与え、役に立っているではありませんか。
私も毎週○○さんに会うのを楽しみに来ているのです。
俯いて顔を見ようともしない彼女の背を撫で、
首の後ろをタッチングしながら
私のぬくもりを愛を伝えようとしました。
彼女はたとえ週一度でも声をかけてくれる方があるのは
うれしい。と声をふるわせました。
○○さんは知的で積極的な生き方をして来られました。
彼女なら、他のお年寄りの相談相手になって差し上げられる。
たとえ、身体が動かなくても役に立つことはできる。
施設に入っても、その人、その人にできることは必ずあるはず。
何かをしていただくことは、その方の自尊心を高め
尊厳を回復することにつながるのではないでしょうか?
出来ることを探してさし上げて欲しいです。
出来ることまで取り上げてしまうことのないようにしたいですね。。。
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