「月の裏側」 恩田陸 2006年05月31日 | 読書 「ようこそ箭納倉(やなくら)へ」駅舎を出たところで、三隅協一郎は、多聞を迎える。 箭納倉は掘割にどんこ舟が下っていく、九州にある水郷都市である。 この町で、老人が姿を消し、何日後かに戻って来ると言う不思議な事件が起こり、協一郎はその不思議を多聞に話す為に呼びよせたのだ。 そして調度、協一郎の娘の藍子も嫁ぎ先の京都から、リフレッシュの為に帰郷して来る。 協一郎が飼っている猫の“白雨”がある時、人間の . . . 本文を読む