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「8つの完璧な殺人」 ピーター・スワンソン

2024年08月01日 | 読書
「8つの完璧な殺人」 ピーター・スワンソン  創元推理文庫  
  Eight Perfect Murders      務台夏子・訳

雪嵐の日、ミステリー専門書店の店主マルコムのもとに、FBI捜査官が訪れる。
マルコムは10年ほど前、もっとも利口で、もっとも巧妙で、もっとも成功確実な殺人が登場する犯罪小説8作を選んで、ブログにリストを掲載していた。
ミルン『赤い館の秘密』、クリスティ『ABC殺人事件』、ハイスミス『見知らぬ乗客』、アイルズ『殺意』……。
捜査官によると、そのリストの“完璧な殺人”の手口に似た殺人事件が続いているという。
犯人は彼のリストに従って殺しているのか? 
著者のミステリーへの愛がふんだんに込められた、謎と企みに満ちた傑作長編!
     <文庫本1頁目より>


8つの小説は、
『赤い館の秘密』 A・A・ミルン
『殺意』 アントニイ・バークリー・コックス
『ABC殺人事件』 アガサ・クリスティ
『殺人保険』 ジェイムズ・M・ケイン
『見知らぬ乗客』 パトリシア・ハイスミス
『溺殺者』 ジョン・D・マクドナルド  原題 The Drowner  邦訳なし
『死の罠』 アイラ・レヴィン  原題 Deathtrap  邦訳なし
『シークレット・ヒストリー』 ドナ・タート   別邦題『黙約』

『ABC殺人事件』と『見知らぬ乗客』は良く知っている。
『赤い館の秘密』も読んでいるのだが、あまり詳しく覚えていないと言うより、昔過ぎて忘れてしまった。
しかし、それでも問題なく楽しめた。
それほど、この物語と殺人が関係している様には思えなかったからか。
これはどんな風に進んで行くのだろうと、見当も付かずに先が楽しみだった。
そして、相棒と言えた、FBIのグウェン・マルヴィが捜査から外されて、また1つ謎が出て来る。
しかし、段々主人公のマルコム・カーショーの言動が納得いかくなって来て、何かあるのだろうと思い始める。
色々な事があり、かなり盛りだくさんで入り組んだ事になっていた。
しかし、始めに真相が分かった時は、少々がっかり。
もっと凄い事が起こっていたのかと思っていた。
ラストに向けては、そう言う事だったのかと、驚きよりもやはりがっかり感が。
良く出来ていると思うのだが、あまりにも上手く行き過ぎている感じで、物語に乗れなかった。
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