しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ボルチモア・ブルース」 ローラ・リップマン 

2010年04月25日 | 読書
「ボルチモア・ブルース」 ローラ・リップマン   ハヤカワ・ミステリ文庫
  BALTIMORE BLUES       岩瀬孝雄・訳

地元新聞の《スター》が廃刊になり、職を失った新聞記者のテス・モナハン。
失業中でも、ボートの練習は怠らなかった。
そのボート仲間のロック(ダリル・パクストン)から、仕事を依頼される。
何か問題を抱えているらしい婚約者エヴァ・ヒルの様子を探って欲しいというのだ。
エヴァは法律事務所に勤めていた。
テスは、エヴァが同じ事務所の弁護士マイケル・アブラモウィッツとホテルで会っているのを突き止める。
そしてロックに話す前に、エヴァに直接問い詰める。
エヴァは依頼人がロックと知り自分で真実を話すと飛び出して行く。
そして、その夜アブラモウィッツが事務所で殺され、容疑者をしてロックが逮捕される。
テスはロックの弁護人で、ボートのコーチでもあるタイナー・グレイに、ロックの無実を証明する助手として雇われる。

テス・モナハン、シリーズ第1弾。



第3弾の『スタンド・アローン』が面白かったし、色々な賞を取っているので、テス・モナハン、シリーズに付き合ってみようと思った。
それなら、第1弾を読まなければと思い、手にしたのだが。
テスを取り巻く人間関係や、環境はよく分かった。
ボルチモアのことも。
ボルチモアは、結構物語も舞台になっているのは、寂れた感じはあっても特徴ある地域だからのようだ。
そして、今まで読んであまり好感が持てなかった主人公のテス。
そのテスを今回ですっかり嫌いになってしまった。
とても魅力があるとは思えないのだが。
だから、読んでいても何となくイライラして、気持ちが落ち着かない。のめり込めない。
事件解決の過程も、それほど面白く感じられない。
そんな気持ちが影響しているのかも知れない。
やはり主人公に好感が持てた方が楽しめる。
しかし、それだけ人物について好き嫌いが言えるのは、リアルに生き生きと書かれているからかな。

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