しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ラストキング・オブ・スコットランド」 2006米・英

2008年07月17日 | 映画
「ラストキング・オブ・スコットランド」2006米・英

原作 ジャイルズ・フォーデン『スコットランドの黒い王様』  
監督 ケヴィン・マクドナルド

スコットランドの医学校を卒業したニコラス・ギャリガンは、ウガンダのムガンボ村にある診療所へとやって来た。
それは、軍事クーデターによってイディ・アミンが新大統領となった直後のことだった。
ニコラスはアミンの演説を聞きに行き、そして偶然にも、ケガをしたアミンを救ったことからアミンに気に入られ、彼の主治医に抜擢される。
英国の後押しがあり大統領のなったアミンは、スコットランド出身のニコラスに親しみを寄せ、ニコラスも快活なアミンを好ましく思っていた。
アミンは反対勢力の抑制には力を惜しまなかった。
アミンの色々な面を知り、ニコラスは段々不安を感じるようになる。



アミン大統領は独裁者となり、大量殺人も犯す。
民族的なことも影響しているのかも知れないが、自分の地位を守ろうとして段々疑心暗鬼になり、疑わしい者たちを抹殺していったように見えた。
映画を見ていると、そんな不安を感じて追い詰められていく様子が伝わってくる。
権力とはそんなにいいものか、魔力だ。
ニコラスも、気楽な感じでウガンダに来ていたが、村の生活には少々戸惑いを感じていたようだ。
貧しい村の生活からアミンの側で贅沢な暮らしを始めて、自分も権力を持ったような勘違い。
アミンの気紛れで、政治的な相談役をも務めることになるが、本当はそんなことが出来る立場ではないだろう。
そういうことを不思議に思わなかったのだろうか。
他にも軽率な行動があり、自分の首を絞めて行く。
実際にあった人物の物語だが、人間の弱さや怖さ、愚かさを見せられた気がする。

ウガンダの軍隊がスコットランド風だった。正式な時だろうがバグパイプでスカート。
植民地の名残なのだろう。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「TAMAGAYOKI」 ... | トップ | 「ヘッドハンター」 マイケ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事