しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「TAMAGAYOKI」 Studio Life

2008年07月15日 | 観劇
「TAMAGAYOKI」 Studio Life
2008・7・2(水)~7・13(日)  恵比寿・エコー劇場
作・演出 倉田淳

<ストーリー>
何の夢も希望もない生活を送るキャバレーの従業員、時男(トキオ)、翔(カケル)、蟻巣(アリス)。
彼らはひょんなことからタイムマシーンを開発した博士と知り合い、現状から逃げ出すためにタイムスリップを決意する。そして彼らは、小学生時代へとたどりつき、その頃の自分と出逢う。
子供時代の生意気な甘えん坊な要領のいい自分たち。憧れていた先生、いじめられっ子の同級生。
だんだんとその頃の気持ちがよみがえる。しかし、そこで思い出したくない出来事に会い、彼らは時空間へと迷い込む…!!
*Studio Life HPより


                   
<感想>
「次世代を担う演劇人育成公演④」ということで、若手中心の公演。
フレッショ6名がメインになっている。
新人公演を観ていなにので、始めてフレッシュ君たちを見て、新鮮だった。
タイムマシン物語で、今の自分と子どもの時の自分が出会う。
でも、子どもたちの目で観ると、大人になった自分の未来の姿も子どもに見えるらしい。
でも誰か気が付かなかったということは、そっくりではないのだ。
それがちょっと不思議な気がするが、そうなると大混乱しそうだから。
姿形は違うが性格はそのままで、そのやり取りが面白かった。
顔など全然似ている訳ではないのだが、それぞれが似た雰囲気を持ち、ああ、同じ人間なのだなと納得出来た。

大沼さん演じる真似木君というのが苛められっ子で、ある大事件をきっかけにもっと苛められてしまう。
その大事件を大人になった3人は忘れていたという設定。
あまりの辛すぎて思いを封印してしまった。自分たちの行為を正当化したくて、悪いのはすべて真似木のせいにした。
何とも残酷な少年時代の出来事。
それでなのか、たいした夢もない大人になってしまっている3人。
でも、その3人よりも、真似木のその後の方が気になる。
始めに苛めた理由も、ちょっとボンヤリしているから、からかっている感じだった。
3人は過去を思い出して、真似木を苛める自分達を止めようとするが、止められなかった。
みんなで歌うシーンはジーンと来たけれど、あれも真似木がピアノを弾けなかったら、やっぱり同じ繰り返しになっていたのではないか。
あのシーンがあって何かが変わったのだろうか。
あまりすっきりしない幕切れだった。


大事件
それは遠足に行って、「行ってはいけない」と言われた川の向こうへ行った3人組み。
それに付いて行った真似木が川に落ちる。
助けようと川に飛び込んだ、担任の百合子先生。
真似木を助けて流されてしまい、命を失う。
時男、翔、蟻巣は勝手に付いて来て川に落ちた真似木を「お前のせいで百合子先生は死んだ」と責める。



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