しましましっぽ

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「墓から蘇った男」 ラーシュ・ケプレル

2024年07月19日 | 読書
「墓から蘇った男」 ラーシュ・ケプレル 扶桑社ミステリー 上・下巻 
 Lazarus    品川亮・訳

オスロの集合住宅の住民から悪臭の苦情が寄せられ、警官が向かった先には、腐敗が進行し、腹部を膨張させ両足の開いた男の死体があった。
一地方警察官として勤務し、数週間後に警察庁の警部に復職することになっているヨーナのもとに、色を失った監察医ノーレンが訪れる。
死んだ男の冷凍庫には多数の切断された人体のパーツがあり、その中に亡くなったヨーナの妻スンマの頭蓋骨があったというのだ。
スンマの墓が荒らされたことにショックを受けるヨーナは、かつて対峙した怪物の狂気に満ちた記憶を蘇らせる……。
       <文庫本上巻裏カバーより>

その怪物は、犠牲者からすべてを奪った。
その魔の手はヨーナに及んだ。
ヨーナは、妻スンマと娘のルーミを守るため彼らが亡くなったと見せかけ、高い代償を払った。
一方、怪物の捜査に覆面捜査官として携わった公安警察の警部サーガは、父と和解し、腹違いでダウン症の妹ペレリーナに愛情を注いでいた。
そんな矢先、国家警察長官カルロスから、ドイツ連邦刑事庁の警部が連続レイプ魔の死亡事件について大至急連絡を取りたがっていると電話が入る――
二人の軛は断ち切れるのか?
<文庫本上巻裏カバーより>






死んだと思っていたユレック・ヴァルテルの復活。
それをヨーナは確信するのだが、誰も信じない。
それはそうだろう、特にサーガは自分で銃弾を撃ち込んで、死体の一部を発見しているのだ。
ヨーナの説明は本当に出来るとは思わなかったが、それが本当に起こる。
ユレックは何でも出来てしまう、超人だ。
ヨーナとの死闘は周りの人たちを巻き込んでの、悲惨な死闘。
かなり残酷で血生臭いシーンも多いが、ストーリーとしては同じパターン。
ユレックはなぜそこまでヨーナに拘るのだろう。
そしてラストの行動が少々謎。
シリーズには最後まで付き合いたいが、最初の頃の面白さはあまり感じられない。
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