しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「判決前夜 ビフォア・アンド・アフター」1995米

2006年06月03日 | 映画
ニューハンプシャー州の静かな町、ハイランド。
ある日、小児科医のキャロライン(メリル・ストリープ)が勤務する病院に、殴打され雪の中に置き去りにされた少女の死体が運び込まれる。
被害者が17歳の息子ジェイコブ(エドワード・ファーロング)のクラスメートである事に気づき、ショックを受けるキャロライン。
だがその後、彼女が殺される直前にジェイコブの車にいたという目撃から、その嫌疑がジェイコブに向けられる。そして、ジェイコブも行方不明になる。
父親、ベン(リーアム・ニーソン)は車のトランクに血のついた手袋を見つけ、焼却する。
やがて、ジェイコブは友人の家に潜んでいて逮捕される。


始めに息子にあった時に、両親が、何があったかを聞かない事が不思議だった。
聞かないのは、息子が無罪だと信じているからか、無罪でも有罪でも関係ない(関係なく守ろうと思っている)からか。
結局、息子から告白するのだが。そう仕向けていくのが正解なのだろうか。
ジェイコブの場合はきっと本質が善良だったから、いい方向に向いたと思うが、こんな子ばかりではないだろう。
どんなことをしても自分の子ども守りたい父親と、真実の中で解決するのが本当の愛だと思う母親。
事件の当日、父親は息子と激しい口論をしている。そのことが父親にはかなり負い目になっていたこともあるだろう。
どちらの気持ちも分かる気がする。
しかし、やはり嘘で固めて今を良くしても、嘘をなくして再生を計った方が後々は平静を得られる気がするので、
この映画の中の判断はBestだったと思う。
しかし、真実を知らされた方が、まわりからの圧力が増すこともある。
その圧力に負けてしまったら、隠しておけば良かったと思うだろう。
凄く難しい問題だと思う。
弁護士のあり方の考えてしまう。
優秀な弁護士とは、罪を犯したか犯さなかったかに関係なく、無罪にするか少しでも罪を軽くする事なのかと。

エドワード・ファーロングの表情がよかった。

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