乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

ピニャオン駅

2015-04-08 | ポルトガル
 アズレージョ(絵タイル)の装飾が美しいことで知られるドウロ川沿いのピニャオン駅(Pinhao)で降りてみました。ポルトのサン・ベント駅舎内の圧倒させられるような大きいアズレージョから見ればスケールは小さいのですが駅舎の外側・ホーム側・側面にずらりと貼られていて壮観です。まずはホーム側から見ていきます。


 こっちは駅前から見た外側です。


 この辺りを俯瞰したものと昔の衣裳を見たらなんだか蓑を着ている感じでした。


 こちらは葡萄の収穫作業です。


 葡萄から作ったワインの輸送というのもありました。


 アズレージョをぐるっと見たら駅前の商店をいくつかのぞいてみます。お菓子屋さんにポートワイン入りナタ(エッグタルト)なんてのがあるのはさすが原産地(?)ですね。


 段々畑が広がるドウロ川に下りてみます。


 遊覧船乗り場にワインショップがありました。これは一杯飲んでいかなくてはなりません。


 もともとウマいワインはドウロ川を見ながら飲むとさらにウマい気がします。ついでにポートワインも少し味見しました。


 というわけで大して何もしていませんがいろいろウマくとりあえずホッとできるなんとも気分の良いところでした。
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ブラガンサで花見

2015-04-07 | ポルトガル
 スペインに近いポルトガルの北東の隅っこの街ブラガンサ(Braganca)に行きました。ブラガンサには鉄道が通っていないのでバスで夜のバスターミナルに着き、夕食のため街の中心とおぼしきカテドラル前広場(Praca da Se)に出ます。遅めの時間だったからかあまり人が歩いていません。


 とりあえず広場で目についたレストランに入ったら閑散とした表とは対照的に大賑わいで満席でした。幸いすぐ先にレストラン(Restaurante Pocas)があったので入り何がオススメか聞いたらPosta Mirandesa(この地方産のビーフステーキ)はどうかというのでそれにします。ウマい肉でワインもすすみました。


 翌朝は観光案内所で地図をもらい街を代表する名所のお城見物に行くと城門をくぐった中にも街が続いています。


 路地ではネコのお食事中だったのでしばし見物させてもらいました。城の中には結構棲みついているようです。


 入場料が必要な中央部に入ると大きな塔があり中は軍事博物館になっています。見物はできるのですが撮影は禁止でした。


 城見物を終え近くのカフェを見たらGinjinha(サクランボのリキュール)ありますと入口に貼ってあったのでつられて一杯といきます。私はあまり酒に強くないのでキューっとはいけずちびちびになりますが。


 少し頭がボーっとしたところで城の裏に出ます。観光案内所で「帰りは裏から出て歩くとキレイ」と言われたからですがなるほどアーモンドの花が満開です。


 普段日本で暮らしている目だと桜に見えてしまい、それが(大雑把ながら)西洋のお城をバックに咲いているとちょっと妙な気分になったりもします。


 周りはオリーブの木も多く、桜に馬がつきものなのはいいとして眼下の谷間には羊が見え、飲んだのはサクランボのリキュール、そもそも桜じゃなくてアーモンド、ではあるものの気分は東京よりひと足早い花見になりました。


 花見のあとはカテドラル前広場に出て前夜満席だったレストラン(Solar Bragancano)をまた見てみると今度は空いていたのでここで昼食にします。

 観光案内所でこの辺りの美味しいモノは何かと聞いたときに返って来たのは「牛肉が有名だけどこの辺りで作ってる肉は羊も豚もみんな美味しいよ」という模範的ながらかなり大雑把な答えでした。そこで漠然と昼は牛以外の肉にしようと思っていたところ花見のとき目に入り食べたくなった羊をここで注文します。香ばしく中はジューシーに焼かれていて美味しくなるほど満席になるのも納得です。


 という様子のブラガンサには1泊しただけですがなかなか良い雰囲気の街だったので今度はスペインから行くのもいいななどと思いました。
コメント (4)
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ミランデラのソーセージ

2015-04-06 | ポルトガル
 狭軌のトゥア線に乗るためポルトガル北東部のミランデラ(Mirandela)に行きました。(乗ったときの話はこちらをご覧下さい。)トゥア線が発着するミランデラ駅は長距離バスターミナルと一体になっているのでとりあえず駅に行けばどっちにも乗れ一見にもわかりやすく助かります。


 ミランデラはポートワインの産地として有名なドウロ川からトゥアで分かれる支流のトゥア川沿いにあり、川に掛かる石橋は街のシンボルのような存在です。


 駅からトゥア川に出て川沿いを街の中心まで歩いて見ました。川面から橋への上り口に犬が居座っていたので踏みそうになったりします。


 橋の上から丘にくっついた旧市街を眺めるとこんな感じです。


 付近には商店やレストラン、カフェが集まっています。


 乗り鉄にかまけ昼時をのがしレストランは閉まる時間になってしまいました。ミランデラの名物はソーセージ(Alheira)だとかで店先にミランデラ風ソーセージがあるとうたう肉屋や食料品店がいくつか見え気になります。


 そのうちの一軒に入りどこかで食べられないか聞いたところカフェで出していると教えられ、行ったらなるほど注文できやれやれです。ミランデラ風ソーセージは豚ではなく鳥とパンなどを詰めたものなのでちょっと変わった食感でした。


 食後の散歩はとりあえず橋上から見えた市役所へと向かってみます。


 その裏手に続いている旧市街をウロウロしました。


 鮮やかな建物のエアコンの室外機で寝そべるネコをよく見ると首がオシャレです。


 という具合に散歩したところ近郊に鉄道が生き残っているくらいなのでよほど栄えている都市かと思ったらそこまでではなく、駅近くに街がうんと集中しているなど鉄道向きな雰囲気があるようにも見えずちょっと意外でした。
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ポートワインの故郷

2015-04-01 | ポルトガル
(前回のつづきです。)
 タコめしを食べたあとカンパニャン駅(左の画像)で近郊電車に乗り、ドウロ川の南岸に渡って最初の駅General Torres(右の画像)で降ります。


 駅を出てドウロ川岸に向かって降りていくとポートワイン蔵が建ち並んでいます。このうちのどれかを見物しようというわけです。


 観光ロープウェーを見ながら適当に歩いているとどこかの蔵の裏に着きました。


 通路の下をくぐると水場が設けられているのが目につきます。


 その先でポートワインの樽がトラックに積まれていました。蔵子さんがいたので挨拶するとここはCalemという蔵とのことでドウロ川を向いた表側に出たところ立派な構えです。


 かつてドウロ川の水運に頼っていたポートワインの輸送はクルマになっていて今浮いている船は観光用ばかりということになります。とは言ってもドウロ川の上流で作った葡萄を原料にこの付近で貯蔵してこそポートワインというのは変わらずドウロ川とポートワインは切り離せない間柄です。


 では見物させてもらおうとCalemの受付に入ったら英語ツアーがスタートする時間まで結構空いてしまいます。とくにどこというこだわりもないので他の蔵もあたってみたところFerreiraという蔵がすぐのスタートだったので入れてもらいました。見物料は私が今回選んだ一番安いコースで6ユーロ、ツアー内容や試飲できるポートワインの種類・数により高くなります。


 貯蔵庫に展示品とツアーが進み最後に試飲・売店スペースで2種類飲んでおしまいです。まだ旅程に先があり荷物を増やしたくないというときは見物料を払うシステムだと見物・試飲だけして買わずに出ても気まずくないので助かります。


 ほろ酔いでFerreiraを出るとバスの狭隘区間があるのが目につきました。


 交通整理の警官が1人立ち誘導していたもののすれ違えない対面通行の上にFerreiraに出入りするでかいトラックやタンクローリーもやって来るのでなかなか大変そうです。


 Ferreira脇の路地を覗くとタンクローリーに蔵からのホースがつながれています。紫に染まった石畳を見ていたらなるほど道路がドウロ川の代わりになっているんだなあとしょうもないことを考えてしまいました。
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ポートワインとタコめし

2015-03-31 | ポルトガル
 せっかく久しぶりにポルトに来たんだからポートワインでも飲んでみるか、という気になり観光案内所に相談に行きました。ドウロ川南岸には見物と試飲ができるポートワインのメーカーがいくつもあります。せっかくなので色々なメーカーのものが味見できる所がないか聞いたところ最初「Solar do Vinho do Porto」という施設の名前を薦められかけました。ただすぐに「ごめんそこは休業中だった」ときて、「Instituto dos Vinhos do Douro e do Porto」という組織の事務所で試飲・販売をしているとアドバイスが続きます。場所は街の中なので旧型車の路面電車に乗る合間に散歩がてら行ってみることにしました。


 着くとなるほど各メーカーのポートワインが販売されていて試飲もできます。ただサービススペースはそう大きくなく試飲できる種類も少ないからかこのときの客は私だけでした。


 試飲と言っても有料です。若いモノは1ユーロからありますが折角ですから試飲できるもので一番古い40年物(6ユーロ)にしてみました。すっきりと甘いところに熟成した香りが載っていてのど越しもよく20度というそれなりのアルコール度の高さが感じられません。とは言えもったいないしウマいのでゆっくり味わって飲みます。それにしてもいくらアルコールがあまり気にならないような味とは言え20度あると午前中から試飲するには1回がせいぜいで、ポートワインに詳しいとかアルコールに強いわけでない私のような一見のシロウトではたくさん揃えてあるところに行っても同じだと後から気づきました。


 飲んで軽く酔い頭がボーっとしたら坂道を歩く気力がなくなります。行先を考えないままとりあえずそばから出る韓国のマウルバスっぽい感じの小さなバス(ZM:Zone Massarelosという系統)に乗車しました。


 見た目は小さいものの床が低く立ち乗りができるだけのスペースがあり意外に広く感じます。


 大して乗る間もなくCordoariaという複数の系統のバスが集まる停留所に着くのでここで改めて行先を考え207系統に乗り換えました。腰掛けるとポートワインと時差ボケのせいですぐに寝つき終点で起きると長距離列車が発着するポルトの大駅カンパニャン駅前です。この近くにあるタコで有名なレストランCasa Aleixに向かいます。


 有名店だけあり日本語メニューもあり韓国語も聞こえて来たりする一方昼時だからかサラリーマンらしき姿が結構目につきました。大半のテーブルにタコの天ぷらとタコめしのセットが並んでいて私も同じくです。天ぷらは大きさや食感からイカの天ぷらを思い出します。食事のときにはあまり甘いものが飲みたくないしせっかくポルトに来たのだしとヴィーニョヴェルデを頼むことになり食後も引き続き頭はボーっとしたままです。


(こちらに続きます。)
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