乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

国境(?)の横浜市バス折返場

2015-08-11 | 神奈川県
 横浜市営バスに乗りたくなり日本大通り駅県庁前で市電保存館行きの21系統をつかまえました。市電保存館行きと言っても市電代替系統ではないのですが元町の先で昔の市電専用トンネルをくぐるのはちょっとうれしいものです。


 終点の市電保存館停留所に到着しました。滝頭営業所に隣接する市電保存館の前には錆びた架線柱が立っています。説明を見ると神奈川新町に立っていたもので根元の穴は横浜大空襲(1945年5月29日)の被弾跡とあり苦労人というか苦労物という感じです。


 市電保存館は市バスの一日乗車券か地下鉄市バス共通の一日乗車券を持っていくと100円の入場料が50円に割引されます。既に何度か来ているので7両の保存車をざっと見て歩くと車内に「国威発揚と市電」という掲示があり空襲の跡を見た後だからか生々しく感じられました。


 さて市電保存館の見物を軽めにすませてバスの路線図を拡げると103系統の終点根岸台が目につきました。21系統の通る道からひと停だけ離れて終点になっている様子はなんとなくそそられます。そういえばまだ行ったことがないと気づき寄って行こうとまた21系統に乗って根岸台の隣にあたる旭台停留所まで戻るとバス通りに面してちょっと変わった消防署がありました。よく見ると米軍の施設とあります。


 旭台から根岸台までの道路は日本側(?)住宅と米軍の敷地に挟まれているのでなんだか国境のようでした。


 5分と歩かずに根岸台停留所です。


 バスの折返場は米軍側にあります。


 折返場のすぐ隣が米軍の敷地に入る門です。


 だいたい納得したところで横浜駅行きの103系統に乗りました。この系統は市電3系統の走っていたルートを根岸台まで伸ばした代替路線です。しばらく走ると市電の終点だった山元町(左の画像)を通り、市電がある頃から撮影ポイントとして有名だった打越橋(右の画像・道路橋)をくぐります。この辺りは迫力のある坂道なので釣り掛けの市電で登ってみたかったなあとしみじみ思ってしまいました。そういえば打越橋を渡る狭隘路線の11系統はかつて市バスだったのが神奈中になってしまったので橋の上下の路線に同じ一日乗車券では乗れずちょっと残念です。


 という具合に市電の名残と折返場と国境(?)をハシゴしながらの横浜市バス乗りバスを終えました。
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