乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

アルゲーロ(サルデーニャ島)

2015-10-26 | イタリア
 先日サルデーニャ島の狭軌鉄道に乗るためアルゲーロ(Alghero)に行きました。アルゲーロの郊外には空港がありイタリア本土やヨーロッパ各地と容易に行き来できる一方、標準軌の鉄道路線はなくか細い狭軌のみなのはちょっと面白く感じます。乗る合間にこのアルゲーロの旧市街を少々見物したので今回はその話です。(「乗り鉄」話はこちらをご覧下さい。)

 まず着いたアルゲーロ駅は旧市街から1.5~2km程度離れ歩くのはちょっと面倒だったので市内バスで移動することにしました。アルゲーロの市内バスの1回券(90分有効)は乗る前にあらかじめ買う場合は1ユーロ、乗ってから車内で買うと1.5ユーロと結構差があります。アルゲーロ駅の出札口で鉄道のみならずバスの乗車券も販売しているのでここで買っておきました。


 駅前の通りを渡ったところの停留所でしばらく待っていると来たのは空港とアルゲーロ駅前と旧市街を結ぶ路線で小さな車両です。(復路は大きい車両でしたが。)6、7分乗ると旧市街が見たのでこの辺かなと適当に降りると観光案内所が見えたので入ってみました。地図をもらい話を聞くとここはウニが名物だけど時期は11月くらいからとのことでこれは残念です。


 案内所のすぐ近くにずんぐりした塔(Torre di Porta Terra)があるのでまず登ってみました。そう高くはないのですが旧市街の眺めは悪くないものがあります。


 眺めた旧市街を歩くとアルゲーロはサンゴの産地とのことでサンゴのアクセサリーを売る店が多く並んでいました。


 時々見える黄色と赤の縞の旗はかつてカタルーニャの影響下にあったことを表すアルゲーロの旗で今もカタルーニャ語を話す人が少なくないそうです。だからなのかカタルーニャ語が上段に書かれたマヨルカ通りという案内板を見たのですが、下段もマヨルカの綴りはイタリア語だとMaiorcaなのにMajorcaなのでそういう綴りもあるのかあるいはサルデーニャ語の綴りなのかとちょっと気になりました。


 最初に登った塔からも見えたサン・ミケーレ教会(Chiesa di San Michele)は鮮やかな屋根がよく目立っています。


 旧市街は城壁に囲まれていて北側は船溜まりです。


 と適当に歩き回って腹が減ってきたところでボッタルガ(からすみ)が売られているのを見たら食べたくなり昼食はボッタルガのスパゲティにしました。


 旧市街を出たところに魚市場があったので入ってみたらこの日はもうおしまいでがらんとしています。


 ただ市場内の魚介類を出す食堂が開いていたので見たらなんだか食べたくなってしまいました。重いものは食べられないので生の魚介類のセット(エビ、マテ貝、カキ、ムール貝、マグロ)をつまみに頼んでワインを飲むことにします。考えてみればムール貝を生で食べるのは初めてですが大変ウマく感心しました。


 という具合に昼間から2度食い2度飲みとやや意地汚く過ごしましたがこういうステキなところに来たら誘惑に乗らないわけにはいきません。いつかウニも食べに行きたいものです。